アクセスランキング

匿名さんの怖い話|深夜の牛丼屋でゾッとしたこと

      2016/03/28

<匿名さん投稿ありがとうございます>

はじめまして。

僕自身が体験した話をします。
そんなに怖くは無いんですが、未だに不思議な感じが拭えないのでお話します。

今から約7~8年前の事です。僕は大学生の傍ら、24時間営業の牛丼屋で夜中のシフトのバイトをしていました。
店内は狭く、カウンター席が13個有るだけでした。当時、バイトは常に2人、接客係と厨房係が居ました。僕は主に厨房係を担当していたんですが、さっきの13個の席の内、“1番”と呼ばれる席だけが、厨房で作業しているとどうしても見えないんです。

ある夜の事、季節は晩秋でした。時刻は終電も無くなろうかと言う時間でしたか。

厨房からでも見える位置に有る自動扉が‥スゥッ‥と開き、白いロングコートを着た30代後半くらいの男性(のように見えました)が入って来て、僕の視界の端をかすめるようにして“1番”の方に行きました。
厨房の僕に見えたくらいですから、カウンターのすぐ前に居る接客係は当然気付いていて、すぐに注文を聞きに行くだろうと思い、しばらく放置していました。

ところが、いつまで経っても接客係は注文を聞きに行こうとしません。接客係も僕と同様かなりのベテランだったのですが、『何か他の事に気を取られて、1番の客に気付いて無いのでは?』と思った僕は、「1番にお客さんが来てるで。」と接客係に言いました。接客係は『エッ?!』と言うような表情で慌てて1番席の方に立ち去りましたが、すぐに戻って来て、「1番にお客さんなんて居ませんけど?」と言うのです。

今度は僕が『エッ?!』とする番でした。あるいは、客は入って来たが何も食べずにすぐに出て行ったのか?と思い「さっき自動扉が開いて、白いロングコートを着た男の人が入って来て1番の方に行ったやろう?」と聞くと、接客係は「いいえ。私は注意して見てましたが、さっきからズゥッと自動扉も開いていませんし、お客さんも入って来てません。白いロングコートの男性も見てません。」と答えるのです。

ここまでで話が終れば、単なる僕の見間違いだったと笑い飛ばす事も出来たんですが、数日後、今度は僕が休みの時に代わりに入った厨房係が、僕と全く同じ体験をしたのです。しかも、時刻や状況もまた全く同じでした。

その翌日、その代わりの厨房係が勤務明けで帰る時に交代で勤務に就いた僕は、代わりの厨房係が帰り際にその体験の話をしているのを聞いて、『あぁ、アレはホンモノだったんだなぁ。』とゾ~ッとしました。

しばらくして僕は事情が有ってそのバイトを辞めましたが、それ以来あの店には一度たりとも行ってません。行こうと思えば、近くなんですぐに行けるんですけどね。

あの店では今でもあの時刻に時々白いロングコートの男性客が来ているんでしょうか?

あの白いロングコートの男性は、今でも食べることの出来ない牛丼を待ち続けているんでしょうか?

 

 - 怖い話/怪談