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【悲しい話】別の遺書

      2016/05/06

初めて人に話すから怖くないかもしれません。

私が小学校5年生の頃、最愛の祖母が亡くなりました。

60歳という若い年で祖母は亡くなったのですが、生前はものすごく優しい人で自分よりも他人や動物に気を配れる誰からも慕われた人でした。

ゴキブリを見て

「キャー!」

って言いながら炊飯器に登るなど可愛らしい一面もありました。

一方祖父は気に入らないことがあると犬や私に八つ当たりをしました。

脚を切断されかけたりもしました。

また祖父の息子に当たる叔父からは性的な悪戯をされており、それを知る度祖母は泣きながら私に謝ってきました。

しかし当時はそういった暴力が当たり前だと思っていた私は祖母が謝っている理由がわかりませんでした。

祖母の気持ちを何も察しないままお別れの時が来ました。

自分の寿命を半分あげるから祖母を生かしてくれと祈りました。

そのくらい私には大事な存在でした。

毎日泣き疲れて少しずつ涙も枯れてきた頃、祖母が夢に出てきました。

私より小柄な祖母がとても大きく見えました。

おそらく4歳くらいの回想でしょうか。

しかし温厚だった祖母からその様子が伺えません。

無口で、どこか冷たく訴えた表情で私を見下ろしていました。

ただ二人で見つめ合う夢でした。

朝目が覚めてその夢を父や母や姉に話すと、同じ夢を見ていたようです。

それからでした。

形だけの遺書とは別に隠してあった遺書が見つかったのです。

内容は病院側の医療ミス。

問いつめたところ命に別状はないが間違った薬を投与され苦しんだとのこと。

本当に命に別状はないのか?私達家族が素人だからなめてたとは思うけど。

しばらくはそのこと伝えたかったんだなって思ったけど多分違った。

祖父、祖母が生前から不倫してました。

亡くなった時も女とパチンコやって死に目にも会いに来なかった。

しかも財産目当てのろくでもない女で家庭崩壊。

結局父と母と姉で出て行く事に。

もしかしたら警告だったのでしょうか、それとも恨みの表れなのでしょうか。

今では祖母の顔が思い出せません。

ただ、あの冷たい夢だけは覚えています。

 

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