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【恐いい話】赤トンボの大群

      2018/12/14

友人の話。

一人で秋の山野をハイキングしていた時のこと。

午前の爽やかな空気の中、草原をゆったりと歩いていたそうだ。

彼の目の前に、赤トンボの大群が姿を現した。

次の瞬間、彼はトンボの群れに包まれてしまったという。

右も左もトンボしか見えず、彼らの羽音しか耳に聞こえなかった。

ひどく幻想的な情景だったと彼は言う。

唐突に赤トンボの群れは過ぎ去り、あたりを見渡した彼は驚いた。




見事な夕焼けが目に入ったからだ。

トンボに包まれていたのはわずかな時間のはずなのに、半日以上の時間が過ぎていた。

「虫も人を化かすことがあるのかな」

彼は不思議気にそう語ってくれた。

今、その草原は切り崩され、大きな大学が建設されている。

トンボもその数をすっかり減らしてしまったそうだ。




 

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