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【恐いい話】猿を使い猿に愛されていた男

      2018/02/23

知り合いの話。

もうずっと前の話だが、村はずれの山に猿使いのお爺さんが住んでいた。

猿をまるで召使のように使いこなし、仕事やお使いをさせていたらしい。

誰からともなく、その家の者を猿使いと呼ぶようになったのだという。
その一族は、代々猿を使役していると伝えられていた。

知り合いがまだ子供の頃、父親と一緒にお爺さんを訪ねたことがあるという。

お爺さんは手土産の日本酒を受け取ると、猿にそれを渡して早口で何か伝えた。

少しすると屋敷の奥から、猿が熱燗につけた酒とつまみを持って来た。

親子で驚き感心していると、お爺さんはぶっきらぼうに言った。

これは飛猿といってうちの家に伝わる呪法みたいなもんだ。

良くねえことだ。

しばらくして、お爺さんは亡くなった。




いつも傍に控えていた猿は、いつの間にかいなくなっていた。

お爺さんは、山奥の無縁墓地に葬られた。

守をする人などいないはずなのに、墓はいつもきれいに掃除されていたという。

つい最近まで、命日になるとその墓に花とビワの実が奉げてあったそうだ。





 

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