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【恐いい話】母のことが大好きな犬の「弟」

   

海外在住なのですが、日本を離れる時一番の心残りは13年一緒に暮らした「弟」の犬でした。

心臓が弱く、もしかしたらこっちにいる間にお別れになるかも…と思ってました。

時期は案外早く来ました。

日本を離れて2年後愛犬危篤の電話を母から受け、1-2日後

「駄目だったよ…」

という母の言葉に号泣しました。

せめてもの救いは、「弟」が一番好きだった母の腕の中で息たえたとのこと。

私は花を買い、写真の前にロウソクと一緒に供えました。

最初の飼い主に捨てられる様な形で我が家に来た愛犬。

その境遇があんまり不憫で王子様状態で甘やかしたのですが、大人しい良い犬でした。

ただその幼児(?)体験を覆すほど、我が家で充分愛情を感じさせてあげられたかというのが私の長年の疑問でした。

徐々に悲しみの和らいできた3週間ほど後のある晩、私は危篤で息も絶え絶えの愛犬を膝にのせて介抱している夢をみました。

不思議なことに彼の考えていることがスルスルと伝わってきます。

彼は

「この家に来て良かった。楽しかった。」

と思っているのです。

私は涙ながらに

「死んだらだめ」

と何度もいいました。

そして重体のはずの彼は、突然私の膝を降りトコトコと歩き出し、振り返ったら白い服を着た人間の姿の天使になっていたのです。

その時映画にあるみたいに部屋の天井からパァと光が差しこんできて、彼は私に笑いかけた後その光の中を登っていきました。

それを見ていた私は




「ああ、天国に行くのか。」

と泣きながらもほっとしました。

愛犬を亡くして身体の調子をおかしくするほど可愛がっていた母は、それをきいて

「3週間かけてイギリスまでお別れに行ったんだね」

と。

また泣きました。

その後私は一度も彼に会っていません。

が、早起きしなければいけない日に寝過ごした母は、亡き愛犬の声で目を覚まし、約束の時間に間に合ったとのこと。

大好きだった母の所にはいるんだなと思います。




 

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