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【恐いい話】愛猫タマの最後の挨拶

   

私の母の体験した話です。

母がまだ高校生の頃、一匹の雑種の猫を飼っていました。

その猫の名前はタマと言います。

家族の中でも、母が一番タマを大事にしており、タマはいつも寝る時に母の布団に入ってきてお腹の上で寝ていたそうです。

そんなある日の事です。

うちの実家は新潟なのですが、ひどい不幸な出来事がありました。

新潟大地震です。

記憶に残ってる人も多いと思いますが、それはもうひどい地震で多くの人が亡くなりました。

その地震の最中、家にいたタマが、虫の知らせでしょうか、地震を察知したのか慌てて家を飛び出したそうです。

祖父母はそれを見て慌てて後を追い掛けようとしたのですが地震の混乱もあり、結局途中で見失ったそうです。

タマには当時お腹に子供があり、そんな身重な体で助かったわけがない。

誰もがそう思いましたが、母だけはどこかで生きていてくれと祈りながら泣き暮らす日々でした。

そしてタマ失踪から一週間が経った夜。

母がいつものように布団で寝ていると、誰かがスウーと襖を開けて入ってくる気配がしたのです。




最初は

「弟かな?」

と思っていたのですが、その気配は母の枕元まで来て、母の頬をペロン、ペロンと舐めるのです。

猫のざらざらした舌の感触、母はすぐにタマだと分かりました。

そしてその気配は布団の中へ潜り、母のお腹の上に乗りました。

しばらくずっと乗っていたそうです。

母は、

「最後にタマが挨拶しに来たんだな」

という事が分かり、涙が止まらなかったそうです。





 

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