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【恐いい話】山姥にならなかった

   

親戚のお姉ちゃんの話。

結婚して8年間、ずっと子供が出来なくて悩んでいた。

ダンナさんは一人っ子で、あちらの親戚にも内緒で忠告された位の干渉するお義母さんがいる。

赤ちゃんが出来ない事に4年位して露骨に言われまくっててどんどん消極的になっていたお姉さん。

でもようやく頑張って行ってた不妊治療で、妊娠する事が出来た。

それから一変してお義母さんは優しくなり、お姉さんを下にも置かない様な過保護っぷりにうちら親戚もほっとした。

そして無事男の子が生まれて、

「良かったね」

と親戚みんなでお祝いしたその翌週、その子は突然死しちゃった。

話には聞いたことがあっても、はじめてそれを目の当たりにしてみんな凄くうろたえた。

だって本当にその前の週には元気だったし、あまりにも突然で。

そうしたら近所の心無い人が最近多い虐待では…なんて噂をしたらしい。

幸いな事にその噂を流そうとした人は近所でもそういう嫌な話を作るって事でまともに話を聞く人も少なかったようで。

だけれどお姉さんの精神的にはかなりキツイ事もあり、またお義母さんにもちょっと問題があり少し実家に戻る事になった。

戻ってきたお姉さんはかなり痩せてしまって、目の下のクマにこけた頬髪は所々白髪になってバサバサになってしまっているほど。

あまりの変わりようにお姉さんのお母さんが頭を撫でて泣いてしまうとお姉さんも大きな声で泣き出した。

泣き疲れて寝てしまったお姉さんが、寝言を言っていた。




「待って。行かないで。離れていかないで。ママはここだよ。声を聞かせて。行かないで」

とずっと泣きながらささやいていた。

たまたまその日一緒にいた私はそれを聞いてやっぱり泣いてしまった。
そして何かの本で見た

「山姥は、自分の子が死んでしまって泣きながら山を駆け巡り狂ってしまった狂女である」

というのをふと思い出してしまった。

あれから2年、なんとか立ち直ったお姉さんには今可愛い男の子が一人いる。

お姉さんのダンナさんいわく

「この子もあの子も同じ子なんだよ。だから自分たちに出来る全てでこの子を可愛がるんだ」

って

何故そういう事を言い出したかって言うと別々の日なんだけれどダンナさんとお姉さんの夢の中に光がふわふわと飛んできて

「ごめんなさい。間違えちゃって失敗したんだけれど、もう一回やり直すからね。待っててね」

って言ったらしい





 

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