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【恐いい話】世をはかなんで死んだ父の話

   

私の父は数年前に他界しました。

普通の死に方ではありませんでした。

世をはかなんで死にました。

丁度その時母は余命数ヶ月と診断されるほど重い病気で父は死に物狂いで看病しました。

母が三途の川を渡ろうとしたとき誰かが足をつかんで離してくれなかったそうです。

手を見ると父の手。

「俺を一人にするな!愛してるぞ!逝くな!」

って叫んだそうです。

結局母は奇跡的に安定し、退院しました。

その直後の父の悲しい死でした。

なぜこんなことになったのか?

家族全員悲しくて、苦しくて…。

ああいう死に方をした人は成仏できないとか3代目に悪いことが起こるとか言われて、余計に苦しみました。

毎日毎日祈りました。

母は自分を責めました。

父の死後5日ほど立った時母は父の事を話し、わっ!と泣き出しました。

その時デレビが突然ザーと砂の嵐のようになりました。

3分くらいずっとなってました。




テレビ局のせいでもなかったです。

姪っ子は夜中に突然

「じいじがあそこにおるけん、行って来る」

と起きたりとなんだか、まだ居るんだなぁって感じでした。

1年近く経った時私の子供がある手術をしました。

その時子供いわくじいじがでてきたそうです。

その数日後父の1周忌の明け方とても不思議な夢を見ました。

見たことも無い家に私の母、兄、それから知らない人が2人と私の家族がいました。

そこに父も暗い顔で母の隣に座っていました。

母は死んだ父のことを思い出して泣いています。

みんな父が居る事に気付いてない。

私は見えないふりをして他の部屋へ行くとそこに父が後ろ向きで立ってました。

私は抱きついて泣きました。

ワンワン泣きました。

父はそれを顔色一つ変えずじっと見てました。

そして、

「そろそろ還るわ」

と言いました。

私は

「そんな死に方卑怯よ」

と言ってしまいました。

すると父は私を抱き上げて窓辺に行きました。

窓を開け

「またな」

と静かに言うと私を放り投げました。

落ちる瞬間(ああ。夢から覚める)と思いました。

起きた瞬間涙が止まりませんでした。

ああ。

やっと還ったんだなと安心しました。

今思えば責めてばかりで

「ありがとう!」

って言えなかったのが心残りです。

父の最期の

「またな」

って言葉。

また逢えるんだ。

それを信じて今度会うときにはもうちょっと父の自慢になれるような私になっていたいです。

そんなこといっても怠け者の私だからかなり時間がかかるけど。





 

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