アクセスランキング

【恐いい話】やむこの最後のお別れ

      2018/09/14

私が飼っていた犬(やむこ、あだ名です)の話です。

中学生のころ、父の知り合いの家で生まれたのを見に行って、とてもかわいく、即つれて帰りました。

学校から帰ると、毎日散歩に連れ出して、私が探してほしくて、かくれんぼばかりして、犬を困らせていました。

次の年に、かわいい子犬を4匹産みました。

そのうちの一匹は、誰にももらわれず、うちで育てることになりました。

そんなこんなで大学卒業まで、すっと2匹といっしょにいました。

私が大学院に進学するために実家を離れ、家をでた一ヵ月後、やむこは糖尿病で目が見えなくなりました。

インシュリン注射をしてあげたかったのですがなにせ学生で、生活費もなく、なけなしのバイト代をかき集めて病院に連れて行ってもらう毎日でした。

私にできることは、ちょくちょく実家に帰って目が見えなくなったやむこの世話をすることぐらいでした。

実家は、玄関までに、用水路がかかった橋があって、やむこは、目が見えなくなってから、散歩のたびにそこを通るのがとても怖かったようです。

私がいるときは、いつも抱っこして通っていました。

その年の12月のある晩、私は実家に向かうフェリーの中でやむこの夢を見ました。

畳の部屋に、私のジャンパーが置いてあり、それをめくるとやむこがおすわりしてニコニコしながら尻尾を振っているのです。

若いころの、元気な姿で。

私が

「どうしたのー?ここまで遠かったでしょ?」

といって手を差しのべ、頭をなでると、にこにこしていました。

その日の晩は、とても疲れていたのに寝苦しく、また冬だというのに体が熱く、寝付いたのは明け方でした。

目がさめて、一日が何事もなく過ぎ、夜に実家に明日帰ると電話をすると、やむこが朝、起きたら冷たくなっていたと母から告げられました。




私は号泣しました。

次の日、実家に帰り、やむこがいなくなった場所にぽつんと一匹残された子供の犬をなでながら、あと2日がんばってくれたら…と、泣きに泣きました。

しかし、子供の犬をなでながら、やむこが、

「私は子犬を残したわ。だから○○ちゃん泣かないで」

といっているような気がしてたまりませんでした。

実際、子犬の存在は私の大きな心の支えです。(もうばあちゃん犬ですが)

やむこは、最後に私にお別れを言いに着てくれたようなきがしてなりません。

やむこは12月生まれだったので、誕生日に、神様が糖尿病の苦しみから解放してくれたのかもしれません。

やむこ。

いい思い出をありがとう。

ずっと忘れないよ。





 

 - 超常現象, 金曜日の恐い話 , , ,