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【恐いい話】お別れの肩たたきをしてくれる

   

実家ではずっと、名無しの雑種のメス猫を飼ってました。

野良猫だったのを拾ったのですが、家族にはなついてました。

自分が毎年1回、帰省したときも顔は覚えていてくれ、いっしょに寝たりしてました。

猫が16歳になったある年末、老猫はひどい風邪をひいて動けなくなってしまいました。

家族は翌日めったにしない温泉旅行を控えています。

猫はすっかりこわばり、声も出せなくなっています。

一晩抱いて寝た翌朝、猫はぴんと立ち上がって起き出し、縁側で顔を洗っているではありませんか。

家族もみな安心し、猫を置いて一泊二日の旅行に出かけました。

一夜明けて家族一同が帰ってみると、猫はどこにも見あたらないのです。

家中、近所中探してもいない…その日を境に、すっかり姿を消してしまったのです。

猫は自分の死期をさとり、きれいに身を引いたのでしょう。

年明けて

私が実家の自分の部屋でひとり寝ておりますと、夢うつつの自分の肩をぽん、ぽんと叩く感触がしました。

私は気のせいと思い、無視して寝続けますと、またぽん、ぽんと…それは人間の指を2本あわせたぐらいの小さい手で、とても優しい叩き方でした。

慌てて飛び起きると、もう朝で、まわりには誰もいませんでした。

「それはあの猫や・・・猫がお別れの挨拶にきたんやのう」

といまでもうちの家族は話題にしています。

 

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