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【怖い話】部屋に入ってきたモノの正体

   

俺はいわゆる人よりも「見える」方で、小さい時から霊をちょくちょく見てた。

中学卒業して、高校になる頃にはほとんど見えんくなって今ではさっぱりなんだけど。

そんな俺が経験した一番怖い体験を話します。

俺が中2ん時。

当時俺の親父は小さな建設会社の現場主任みたいなのをやってて、俺の家もその建設場にあるプレハブ小屋の2階になってた。

(1階は事務室になってた。)

ある日。

学校が終わり家に帰った俺は外の階段を上り家のドアを開けた。

開けた瞬間何か嫌な感じはしたんだよな…。

「ただいまぁ」

しかし、返事は無い。

俺の家は玄関を上がると直線の廊下で、奥にトイレ。

左側が風呂場で右側に居間があるんだ。

靴を脱ぎ、居間に入る。と、入った瞬間急に体がダルくなった。

「なんだ、これ…」

金縛りとかは何回か経験した事があったんだけど、それとも何か違う。

なんつうか…急な眠気に襲われたっつう感じ。

俺はそのまま居間のカーペットの上に倒れ込むような形で倒れてしまった。

どんくらい眠ってたんかわからないが俺は目を覚ました。

居間のベランダのカーテンの隙間からは夕日の光が差し込んでた。

まだ体のダルさは取れない。

うつぶせのまま、体のダルさが取れるまでもう一眠りしよう。

そう思った瞬間。

ズルッ…ズルッ…

廊下から何か音がする。

「何だ?」

ズルッ…ズルッ…

その音はトイレ…

廊下の奥の方から入り口に向かって聞こえてきていた。

「これは母さんじゃねえなぁ…またかよ」

みたいな感じに思ってた気がする。

「早くどっか行ってくれ。」

って念じながらうつぶせのまま横になってた。

ズルッ…ズルッ…

と、音が居間の扉の前で止まってしまった。

「うわっ、ヤベぇ…」

そう思った瞬間、ガチャッ。

ドアのノブをひねる音。

「マジかよ…入ってきちゃった」

体はダルかったが、それでも逃げなきゃって思い、我慢して上体を起こした。

が、その時。

ガクンッ!!




何かが俺にもたれかかってきた。

ホントものスゴイ勢いで。

一瞬、女の顔が俺の顔の真横まで来て、後ろに戻った。

髪は黒くて長かった。

でも、顔はすぐ近くにある。

はぁ…はぁ…

息遣いが耳にあたる。

右側にはその女の腕が俺の肩に乗ってる間隔がある。

ちょうどおんぶしたような形。

はぁ…はぁ…

息遣いはなお続いている。

俺はどうしようかと考え、近くにあったソファまで這って行く事にした。

その女をおんぶしたまま。

体がダルイのと、怖さを我慢して俺はソファまで這って行った。

ソファにひじをかけて上体を起こし、やっとの事でソファに座る事が出来た。

が、それからすぐに眠ってしまったようで、起きると部屋の中は真っ暗になっていた。

体のダルさももう無い。

あれは何だったんか…。

リアルだったけど、夢だったんかなって思いながらソファを立ち、部屋の電気を着けた。

そこにはソファの方までひっぱられたカーペットがあった。

これが俺が体験した一番怖い話。




 

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