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【怖い話】聞こえた、見えた…一軒家

   

同僚の話。

山奥の集落で水道工事をしていた時のこと。

彼は水道引込の打ち合わせのために、各戸を訪問して回っていた。

その中に、異様に荒んだ感じのする家が一軒あったのだという。

何度呼ばわっても返事が無い。

何回か呼び鈴を押すと、やがて二階から下りてくる足音が聞こえた。

しかし、足音は玄関まで来るとピタッと止まってしまう。

玄関横にある小窓から中を窺ってみると、そこには誰もいなかった。




彼が首を傾げていると、離れた隣家の小母さんが声をかけてきた。

曰く、現在そこの家には誰も住んでいないという。

ちょうど一週間前に

奥さんが玄関で首を吊ってしまったのだ。

葬儀は身内だけでおこなったようで、家も既に売りに出されているらしかった。

私たちは工事の間、極力その家に近寄らないようにした。

作業員の話では、白い影が宅内を動いているのが、何度か見えたそうだ。





 

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