アクセスランキング

【怖い話】流木に見えていたのに…

   

友人の話。

彼はよく学校近くの山中にある、ため池に泳ぎに行っていたそうだ。

仲間たちと泳ぎに行ったある夏の日のこと。

一泳ぎして甲羅干ししていると、誰からともなく石を投げて水切りを始めた。

ちょうど池の中ほどに一抱えほどもある流木が浮かんでいたので、標的にして腕を競った。

何度かのチャレンジで、彼の投げた石が水面を跳ねながら、流木に見事当たった。

その途端、流木はぬるりと身をよじり、水の中に姿を消した。

水中に没する直前、流木から生えた細長い手足が見えたという。

その手はまるで枯れ木のように細長かく、人間のものによく似ていたそうだ。

その日以来、彼らはため池では泳いでいない。

 

 - 怖い話/怪談, 金曜日の恐い話 , , ,