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【怖い話】感じてしまう髪の長い女性の視線

   

琵琶湖の上の方、今津の辺りで夜間訓練をしていた時の事でした。

頂上に航空自衛隊のレーダーサイトがある山の中腹で、無線中継のために徹夜していた時のことです。

夜、ふと誰かが見詰めているような感覚にとらわれました。

勿論、専用道路のため一般車両は進入禁止のため、部外者が入ってくるとは考えられず、また麓からかなり距離があるために徒歩で近付くとも考えられません。

しかし、確かに女性がトラックの後ろの幌の間から、少し距離をとって覗いているように感じられて仕方がありませんでした。

無線交信の間隙を縫って懐中電灯片手に周囲を見渡しました。

100メートル四方に誰も存在していませんでした。

矢継ぎ早にやってくる交信要求に忙殺されるなか、このような感覚に襲われるなどという事は今までありませんでした。

寂しそうな、恨めしそうな、思いつめたような表情の髪の長い女性のイメージが振り払っても振り払っても強烈に迫ってきて弱りました。




約30分程して急激にその感覚が薄れ、何事も無かったかのように当たり前の夜の雰囲気に戻りました。

時刻は午後11時頃だったかと記憶しています。

これには後日談があり、転属した先の先輩に何気にこの話をしたところ、実はその山では殺人死体遺棄事件が過去にあり、死体が発見された辺りが私達が居た所という事を聞き、あらためて人の怨念の深さに恐怖した次第です。




 

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