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【怖い話】台所に立つ女

   

俺の友達Aの話。

Aが昔住んでた家の話なんだが、引っ越しが無事終わって、手伝ってくれた友人Bと食事に行き、深夜新居に帰ったら、ドアの前に菊の花束が。

これは新居まで送ってくれたBも見たそうだ。

気味悪いな、と思ったが気にせず捨てて、とりあえずお風呂に入ったのだが、そのお風呂の壁には、立った人間の腰ぐらいの高さに、どう考えても血痕にしか思えない染みがあったそうな。

Aはそういうことは気にしない男なので、しばらく普通に生活してたんだが、ある日友達Bを家に呼んだ時、Bが、台所を指して、

「お前彼女できたんだ、良かったじゃん」

って言ったんだって。

Aには彼女はいなかったし、台所に女の写真があるわけでもなくて

「へ?彼女なんていないけど」

って答えたらBが

「じゃあ、今流しのとこに立ってる女の人誰?」って。

Aにはそんな女の姿なんて見えない…。

Bはゾっとして帰っていったらしい。

同じようなことは何度かあって、Aの部屋に来た人が、誰もいない場所に向かって挨拶していて

「誰もいないのになんで挨拶してるんだ」

って聞いたら

「だって女の人いるじゃん。彼女でしょ?」って…。

ある夜、アパートのドアをガンガン叩く音がして、何だろうと思ってドアスコープから見たら、髪が異常に長くてボサボサの女が凄い形相でドアを叩いてたんだって。

Aには霊感がないから、あれは生身の女で酔っ払いか狂ったホームレスだろう、と思ったらしいけど、気味が悪いから引っ越したらしい。

Aは今でもそのアパートと同じ町内に住んでいて、最近、そのアパートの近所のタバコ屋に

「あのアパートに住んでたんだけど、気味悪いっすよねー」

って話しかけたら

「あそこの○号室(Aが住んでた部屋)に住んでた女はおミズで、客との間にできた子供と心中したんだよ」

って言われたらしい。

 

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