アクセスランキング

【怖い話】切符を切る歯切れのよい音の正体

      2018/02/07

大学生の近くのアパートに実家から越したときの話

家賃が安いのは、バス停から遠いものだと思っていました。

数週間は何事もなく暮らしていました。

しばらくしてから、朝起きるとカップの位置が動いていたり、玄関の靴がバラバラになることがありました。

まずいと思いつつ、カップがどこにあろうと、割られなければ困らない。

部屋のいる存在を特に気にせず生活をしているうちに、だんだん悪戯が頻発するようになりました。

カーペットがめくれる、いつのまにかリモコンが箪笥の中にある、等。
子供かお前は、などとつっこみを入れたくなるような可愛いものばかり。

僕はなめていました。

ある日の晩、レポートをまとめ終わった僕はベッドに入りました。

ぐーすか眠る夢の中、僕は電車の夢を見ました。

車掌さんがやってきます。

「切符を拝見しまーす」

カチッ。

夢で、切符を切る歯切れのよい音が鳴り続けていました。

目が覚めると、もう朝でした。

寝ぼけ眼で部屋を見回すと、思わず叫びました。

部屋を解約したのは、その日の昼でした。




それは、もう僕にはとうてい悪戯でかたづけられない事件だったのです。

僕が眠る枕の端を
びっしりとホチキスでとめられていた

のですから。




 

 - 怖い話/怪談 , ,