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【怖い話】凝視してくるババア

      2019/06/17

15年ほど前の話。

当時高校生だったオレは深夜3時頃、原付で家路についていた。

雨がパラパラ降り出していたので、普段は通らない近道を通ることにした。

その道は、かなり大きな公園の外周道路で、道の両サイドが竹やぶになっている。

この竹やぶがまた広くて、周辺に民家は全く無い。

歩行者は公園内を通れるし、なにより薄気味悪いので、その外周道路を人が歩いているのを見たことが無かった(歩道もない)。

原付でその道に入っていく。

周りを竹やぶに囲まれているせいか、気温がグッと下がるのを顔に当たる風で感じる。

歩行者どころか車すら走っていない。

相変わらず気味の悪い所だ…

200m程進み、左に大きくカーブした所にババアがいた。

道路の真ん中に立ち、無表情でこちらを向いている。

他に車も無い。

オレとババアだけ。

「エッ??」

と思った瞬間、フラッと動き、原付の俺を手で止めようとした。

間一髪ババアを避けて通り過ぎる。

「ボケーッ!!」

と叫びながら振り返ると、ババアはこっちを見て立っている。

オレは走りながら2つ3つ暴言を付け加え、バックミラーで小さくなるババアを見ていた。

『確実にボケてしまってるんだな。家族は何してんだよ。』

などと考えながら、その道を抜けていった。

2キロほど走ったところで信号に引っかかった。

ボーッと待っていると、後ろから車が近づきオレの真横で止まる。

タクシーだ。

なんとなく後部座席を見ると、さっきのババアがオレをジーーッと見ている。




その距離50cm。

顔には表情は無い。

只々オレを凝視している。

さすがにビックリして目を逸らした。

『よくタクシーもあんな所でババアを乗せたな』

と考えていると、信号が青になりタクシーが走り出した。

オレもタクシーの後を走りだす。

するとババアがタクシーの座席から体を乗りあげて、後ろの窓ガラスに顔を近づけオレをずーっと見ている…

『気持悪い!…運転手注意しろよ!』

その時違和感を感じてアクセルを緩めた。

何かがおかしい……

ふとタクシーの天井を見てみるとランプが光っている

…空車!?

全身に鳥肌が立つ…まさか…???

オレはブレーキをかけて止まった。

タクシーは離れていく。

ババアは後部ガラスに内側からへばりついてオレを見ていた。

実体験である。

昔その外周道路でどうのこうのって後日談は無い。

そのババアも以降見ていない。





 

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