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【怖い話】バチ当たりの妄想が過ぎると…

   

あるサラリーマン。

彼はワンルームマンションに住んでいたのだが、そこで殺人事件が起きた。

勿論殺人事件など滅多に自分の身近で起きるものではないし、刑事が訊ねて来る事もそうそう無い。

不謹慎な話だが、会社で同僚達に刑事が来た時の事や、その様子を

「刑事ドラマと違って本物は…」

などと得意げに語った。

帰宅してエレベーターに乗り、6階のボタンを押した。

すると3階で止まった。

(おお、3階って殺された階じゃないか?)と思った。

ドアが開いたが、ホールには誰も居ない。

目の前には、花束が置いてある。

被害者の女はエレベーターホールで刺され、瀕死でエレベーターに乗り、中で息絶えた所を発見されたのではなかったか?と、刑事の話を思いだした。

朝はテープを貼って使用禁止になっていたっけ。

もう捜査は終わってしまったのか?

そんな事を考えていると、ドアが閉まった。

閉まる瞬間にドアが止まり又開いた。

6階に着いてエレベーターを降りたのだが、ホールを歩いていくと何かおかしいと感じた彼は後ろを見た。

ドアが閉まらないでガタガタとやっている。

部屋に向かっていた彼は、歩きながら急に恐ろしい考えが浮かんできてしまった。

(3階で死んだ女が乗ってきたんじゃないか?)

そんなバカな事を考え始めると、ますます恐ろしくなってしまった。

(もう一度振り返ったら、エレベーターに女が血まみれで立っていたりして…)

などと妄想がどんどん大きくなって、子供のように走って部屋に向かった。

財布からカギを取り出して差し込もうとするのだが、こんな時に限って上手く廻らない。

どんどん恐ろしい妄想が高まってきた。

直ぐ後ろに女が立っている様な気がしてしょうがない。

早く部屋に入ろう!

目をつぶってカギを廻す。

玄関に転がり込んだ彼の目の前には、

血まみれの女が立っておりじっと彼を睨んでいたという。

 

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