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【怖い話】なぜか露営したくなった場所は…

      2017/09/08

学生時代、一人で山に行き、適当な場所で勝手にテントを張った。

近くにはキャンプ場があり、悪い事ながら、こそこそと水など汲むには丁度良い。

ふと散歩を思い立ち、川にかかる橋を渡ると地面が締まった平坦な場所に出たが、そこはかなり古い墓地だった。

鎌倉時代を思わせる石塔を眺めるうち

その墓地にテントを張りたくなってしまった。

墓地での露営など考えたくもないし、気色悪いという思いは無論あった。

テントを張った場所に戻る頃には雨が降り始め、さきほどの巨木に囲まれた、平坦な地面がどうにも恋しい。

テントを大雑把にたたみ、その墓地に向かおうとした瞬間、ふと思った。




なぜ墓地で一夜を明かしたいんだ?

なぜそんな気持になったんだ?

恐怖とは違う不思議な感情に捉えられ、下山を決意した。

すでにバスは無い。

夜の雨の中、麓まで歩けば3時間はかかるだろう。

それでも俺は麓を目指して歩き始め、最後はほとんど走り出さんばかりになっていた。

なぜ、あの時に限って墓地で露営したくなったのか。

怖いというより不思議な感じだ。




 

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