【怖い話】あの世に連れていこうとする力
2018/06/15
あれは数年前、まだ私が就職してすぐの頃の事でした。
初めての社会人経験の中、仕事で失敗ばかりしていた私は、その日も酷く落ち込みながら自宅への帰路につきました。
当時、自分の乗換駅は秋葉原でした。
総武線のホームから山手線のホームに下りる時急に
『死んでしまえば楽になるかも…』
と不穏な考えが頭をよぎりました。
すると、不思議な事に山手線のホームで後ろから私の背中を押すモノがいたのです。
勿論目には見えません。
広場が見えるホームの縁に向かって、2、3歩よろけるように私は進みました。
あ、落ちる。
落ちたら痛いな。
と思った時その力は消えました。
あれはあの世に連れていこうとする力だったのか、死にたいなんて考えてはいけないと教えてくれた力だったのか…今でも不思議です。
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くびれ鬼だね。
くびれ鬼に取り付かれるとたまらなく自殺したくなるそうだ。
その気配を感じた親分が取り付かれた男を取り抑えていたらその近所で自殺があったと。
どうやら親分に抑えつけられたお蔭でくびれ鬼は近所の別人に取り付いたらしい。
とか妖怪百物語で読んだ。