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【ゾッとする話】酒のエチケット

      2019/01/18

友人の話。

秋の山を単独で縦走していた時のこと。

開放されていた山小屋に泊まったのだという。

気温はまだ暖かく、虫の声が心地よく響き、空には満月がかかっていた。

酒好きの彼は、日本酒を瓶ごと山に持ち込んでいた。

今夜は美味しい酒が飲めそうだと、ウキウキしながら酒宴の準備にかかる。

つまみを出そうと、机の上に置いた酒瓶に背を向けた時。

ポンッ

背後で栓を抜く音がした。




続いて喉を鳴らすような音が聞こえる。

恐怖よりも先に酒を飲まれた怒りの方が強く、彼は怒声を上げて振り向いた。

そこには誰もいなかったが、酒は三分の一ほど分量が減っていた。

「一言でもあれば、一緒に飲んでやったのになあ」

彼は相手の酒エチケットの無さを、今でも責め続けている。





 

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