アクセスランキング

【ゾッとする話】廃止された鉄道の迷い電車

   

同僚の話。

彼の住んでいる町の山には、今はもう廃止された単線の鉄道がある。

途中に手掘りのトンネルがあり、何かが出ると噂されていた。

学生の頃、そこへ仲間たちと肝試しに行ったのだそうだ。

懐中電灯を手に真っ暗なトンネルの中に入っていったという。

トンネルの中ほどで、いきなり線路が振動し始めた。

すぐさま眩しいライトと警笛の音が響き、線路の上を列車が突進してきた。




慌てて外に飛び出すと、音も光も振動もかき消すように消えてしまう。

あたりには虫の声しか聞こえなかったという。

彼には見えなかったのだが、仲間の一人が運転手の顔を見ていた。

ひどく驚いて目を見開いた表情をしていたらしい。

「ひょっとしてあの電車、時間を迷ったのかな」

と彼は言う。

「何をどう迷ったんだ?」と聞くと、彼は

「さぁ?」

と肩をすくめていた。




 

 - 超常現象, 金曜日の恐い話 , , , ,