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【ゾッとする話】山に住む霊に付いていくと行方不明に…

      2018/11/30

春の新緑の中、単独で下山していました。

山は登る時は意気揚々としていますが下りは虚しいものがあります。

また単調な下りは疲れるものです。

ただ新緑の林の中を黙々と降りて行きます。

気づくと10m程先に自分同様、単独で下っている人がいます。

人間、単調な中にも目標があると元気づくものです。

『よし、追いついて声をかけてみるか』

と考えペースを少し上げました。

相手もそれに気づいてペースアップしたようです。

もう少しペースを上げてみましたが相手との差は縮まりません。

とうとう疲れて立ち止まり、小休止を取ることにしました。

すると前にいる人も休んでいます。

顔は見えないのですが、モスグリーンのジャンパーを着ている男性でした。

その時、以前誰かから聞いた話しが頭をよぎりました。

山に住む霊に付いていくと行方不明になるという話でした。

聴いたときにはバカにしていた怪談話ですが、このときばかりは思い出した途端に、全身から冷や汗が噴き出してきました。

とにかく出立する事にして立ち上がりました。

前方のモスグリーンのジャンパーの男も立ち上がって歩き出そうとしています。

前方の男を見ないようにして、歩き出しました。

1時間以上は歩き続けた頃、前方から人の声がしました。




一瞬ドキッとしましたが、見ちゃいけないと思いなるべく下を見つめて歩き続けました。

声は段々近づいてきて、何を言っているか分かるようになりました。

どうやら登山途中の二人連れが声を掛け合っているようです。

顔を上げて、声の方向を見るとジャンパーの男ではなく、初老の夫婦でした。

すれ違いざま挨拶を交わし、何人くらいの下山者と会ったか聞きました。

パーティーが二組、単独は自分が初めてと言っていました。

前方を見ると、もう誰もいません。

時計を見ると、最初にモスグリーンのジャンパーの男を確認してから、10分しか経っていませんでした。




 

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