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【ゾッとする話】取ろうとした鍋が…

   

友人の話。

研究調査のため、一人でキャンプしていた時のこと。

夜中にラーメンでも作ろうと鍋を探していると、奇妙なことが起こった。

取ろうとした鍋が足を生やして、するすると歩き出したのだ。

よく見ると、何か猫みたいな小動物が鍋をかぶって歩いていたらしい。

本体を見てやろうと、手を伸ばして鍋を持ち上げた。

鍋の中は空っぽだった。




驚いている視界の隅に、足を覗かせた登山帽が逃げ出そうとするのが見えた。

慌てて帽子を取り押さえたが、やはり中には何もない。

顔を上げると、妙に膨らんだ上着がテントからトコトコ出て行くところだった。

急いで後を追ったが、テントの外には風に吹かれる上着だけが残されていた。

今にいたるも、あの時正体を確かめられなかったのが悔しいそうだ。




 

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