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見知らぬドア|病院で見た開かずの扉、その向こうに居た者とは

      2016/03/28

中学生の時、腕を骨折して通院している時期があった。





ある日、病院内でジュースを買おうと、通院中よく利用していた自販機(一番端の通路の行き止まりにある)に行くと、二つあった自販機の横の壁に、ドアがあることに気付いた。

今までその場所には結構行っていたが、死角になっていたのか目に付かなかったのか、そんなものを見つけたのは初めてだった。

ただ、その時はあまり気にしていなかった。

さらにもう少し日が経って、もう退院間近となった日、またジュースが飲みたくなってその自販機の前に行くと、例のドアが少しだけ開いていた。

一瞬、えっ?と思ったが、好奇心に負け、向こう側をちょっと覗いてみようとドアを開けた。

ドアの向こうにはかなり長い廊下が一本続いていて、人は通っていなかった。

突き当りに曲がり角も見えたが、どういう訳か廊下の電気が全て薄暗く、かなり見づらかった。

しばらく見ていたが特に何も起こらず、なんだつまらない、とドアを閉めようとした時、突き当たりの曲がり角から人影が曲がってくるのが見えた。

人影はこちらに向かって歩いて来ている様だった。

よく目を凝らしてみると、まだ距離が遠くて表情は分からなかったが、その人影は片腕だけが異常なほど長く、地面に引きずっていて、しかも何故か首を左右に振りながら歩いていた。

その不気味さに気付いてぞくっとした瞬間、ゆっくりと歩いていたそいつが、変な大股?歩きになり早足でこちらに向かって来た…。

パニックになって慌ててドアを閉め、ジュースも買わずに待合室に走った。

その後そこには退院まで近付く事も避けていたので、結局あれの正体は分からないままだった。

生きていた人間だったとしても、そうじゃなかったとしても、もうあんな怖いもの二度と見たくない。





 

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