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【虫の知らせ】二人の父親

      2016/05/06

霊感とか心霊とか一切信じない父親がボソッと教えてくれた話

それでもいまだに怪談だのは信じてないけどね




父親には生みの親と育ての親が別にいた。

ようは離婚して父親の父親が再婚した。

生みの親の記憶はほとんどないし、育ての親はあんまり構ってくれた記憶がなかった。

そんな育ての親が心臓の病気(たしか糖尿病関係)で入院して間もない頃だった。

生みの親が亡くなったという電話が掛かってきた。

父親は葬式に行くか悩んだ。

かなり遠いし、あまり覚えてないし、離れてから一度も会っていなかったから。

それでも…と母親が説得して出向いたときのこと。

ご焼香のとき、頭を上げた瞬間、右の視界の端に生みの親が立ってた。

「あ…」っと思ったらいなくなっていた。

そのときになんとなくだけど、昔の記憶をじんわりと思い出したそうだ(母親いわくちょっと泣いてた)。

その夜、夢に生みの親が出てきた。

おぼろげにある昔の記憶の姿で父親の父親と一緒だった。

だけど自分は今の年齢。

生みの親はほんのり微笑んで「しばらくは二人でゆっくりさせてもらうわ」っていってすぐに目が覚めたらしい。

成仏できたのかーってちょっと安心したんだってさ。

ちなみにコレを聞いたのは父親の育ての親のお通夜。

育ての親は入退院と手術、透析やらを繰り返してたし、今夜が峠って電話を年に3回は聞いた。

それが5年以上は続いたのかな?死にきれないし、生ききれないような状態がやっと終わった。

それをあのタイミングで話してくれたってのはつまりそういうことだったのかなって今になって気付いたよ。





 

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