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【恐いい話】母方の祖父が配慮してくれた話

   

小学生の頃、母方の祖父がなくなりました

すぐに親が新幹線の手配を済ませ、関東の自宅から、関西にある祖父の家へ向かいます

翌日になり無事にお通夜を済ませると、日が暮れてから親戚一同が大広間の一室に集まって故人を偲びつつワイワイとお酒を交わしました

その頃の私はまだ幼かったせいか

「人が死ぬ」ということが「いなくなる」程度にしか認識できず

両親や親戚のひとに

「おじいちゃんはいつ戻ってくるの?」

と尋ねて回っていました

その日の晩のことです。

急にトイレに行きたくなった私は、

「トイレ行きたい」

と母を揺さぶりました。

しかし彼女は熟睡しているのか、ちっとも起きない。

父も同じで、親戚の人達すら、スースーという静かな寝息を立てたまま
誰も私の

「トイレに行きたいから起きて」

という呼びかけに応じてくれませんでした。

(私「1人で1階へ降りて行くのは怖いな、まぁこの際誰でもいいや!」)

そう思い、寝ている従兄弟(私の2つ年下の子)を叩いて起こしました。

彼は眠そうに目をこすり

「おトイレ?僕イヤやー、○○(私の名前)1人で行ってきーや」

と口を尖らせましたが、私に腕を引っ張られ、しぶしぶ同行してくれました

1階は真っ暗闇

トイレのすぐ横は祖父の遺影が置かれた部屋です

「トイレの前で待っててね?先帰ったらダメだよ?」

念を押しながら従兄弟にそう言い残し、私は用事を済ませました

出てくると、従兄弟の姿がありません

「暗くて怖いから先に帰ったな!」

私は怒りながら二階へ駆け上がり、真っ暗闇の中、感覚だけを頼りにして自分の布団を見定めると、そのまま潜り込んで眠ってしまいました。

朝がやってきました。




その頃には皆が起き出していて、朝ごはんの準備やら、雑談やらしています。

そこに従兄弟の姿を見つけた私は、彼に駆け寄って

「何で先に二階に帰ったのよー」

と訴えました

しかし従兄弟はキョトンとしています

すると側に居た祖母が言いました

「お婆ちゃんが朝、一番に起きたんやけどね、一階に降りてったら、●●(従兄弟の名前)がお爺ちゃんの遺影の前で丸なって寝てたから驚いたんよ」

私は思わず遺影のある部屋を見ました

白黒のおじいちゃんの写真が目に入りました

それから従兄弟の顔を見て

「…なんで?」

と聞いても、

「僕はよう知らん」

と首を傾げるばかり。

従兄弟はその日の晩に、私のトイレに付き合ったことや、その後、遺影のある部屋へ行って眠ったことなど、全く覚えていないと言いました

ただ、夢は見たそうです

元気な頃の祖父と、楽しくおしゃべりしている夢





 

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