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【恐いい話】愛ある憎まれ口

      2017/11/10

この前のお正月に主人の実家に帰省した時のこと。

正月2日目の朝、義母がやけにブーブーふくれて、珍しく朝からお屠蘇をあおってたんです。

義姉にさり気にワケを聞いて、思わず笑ってしまいました。

前夜、ばあちゃん(義母のこと)の枕元にじいちゃんが会いにきたんだそうです。

ばあちゃんが、

「じいちゃん、そっちはどうかね?不自由してないかね?」

って聞いたら、

「いや~毎日楽しく暮らしてるよ。べっぴんさんがいっぱいおってな~面白くてたまらん。んだからオレのことはもう忘れてくれや~」

とのたまったんだそうな。

義母は義父の死後、毎日かかさず仏壇を掃除し水をあげ、何かにつけては

「じいちゃんのおかげ」

「じいちゃんが守ってくれた」

と言っては仏壇のじいちゃんに話かけてる人だったので、じいちゃんに裏切られたような思いがして口惜しくて仕方なかったようです。

でも義父の死後、義母はだんだん元気がなくなってきてましたし昔話ばかりするようになってきていたので、主人や義姉達は、




「じいちゃんはね、ばあちゃんのことを心配して、オレのことは何も心配しなくていいから、残りの人生をもっと楽しく生きろ」

って言いにきてくれたんだよ、と言って義母を慰めていました。

義父は生前とても真面目で家族思いの人だったんです。

まだ若くていたらない私のような不出来な嫁にも、こまごまと気を配って下さるような方でした。

私も義父は義母を励ましにきたんだと思います。

きっと憎まれ口でも言ってみせないと義母は義父への思いから解放されなかったでしょう。

義父らしいやり方だなぁと思いました。

最近の義母は

「じいちゃんにフラれちゃったんだよ~」

と言いながら老人会の旅行等に積極的に出かけて行くようになったそうなので義父の作戦は、見事成功したようです




 

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