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【恐いい話】ハイカラな祖母が残してくれたもの

      2017/10/20

当時小学生だった私はひとつ下の妹と両親、そして祖母の5人で住んでいました。

祖母はとてもハイカラな人で、洋服をデザインするアトリエに勤めながら、おしゃれをしては銀座を闊歩するのが趣味でした。

食べるものも、ドーナッツやファーストフードが大好きで、祖母と一緒に出かけるといつもハンバーガーをごちそうしてくれました。

祖母は家族の誰よりも元気そうに見えたのに病に倒れ緊急入院、そして数ヶ月の闘病の後、亡くなりました。

あっという間の出来事のような気がします。

祖母が亡くなってから数日後に、私は夢をみました。

真っ白いところに真っ白い服を着た祖母がニコニコしながら立っていました。

そして、私と妹にこう言うのです。

「私はあっという間に死んでしまったから、おまえたちに何も残してあげられなかったのが何よりも残念なの。さぁ、欲しいものをいってごらん。」と…。

となりにいた妹は即座に




「ぬいぐるみのクマさんが欲しい!」

と言うのですが、祖母は

「そんなんじゃ大人になってから役にはたたないじゃないか。もっと一生大切にしてもらえるものを残したいんだよ。」

と答えました。

で、ちょっと記憶が曖昧になるのですが、最終的にデパートかどこかの宝石売り場に行って、あれこれと選ぶところで夢が終わりました。

次の朝、朝食の時間に母に

「今日、こんな夢をみちゃった」

と話を始めると、母の動きがとまり神妙な顔つきになったのです。

そして一言

「やっぱりあれは…」

というのです。

気になったので話を聞くと、祖母が亡くなってからまわりの遺品を整理しているときにタンスの中から小さな箱が二つでてきたそうです。

開けてみると、まったくおなじ真珠のネックレスがはいっており、しかも値段はついていないものの使った形跡がみられないとのこと(つまり、ブランドのタグとかはつきっぱなしだったようです)。

またデザインが老人用というよりは、若い人向けのデザイン(シンプルなプラチナのチェーンに一粒の真珠がついているものです)だったので、もしかしたら私たちにあげるつもりで祖母が用意していたものかもしれない…と母は話してくれました。

偶然だったのかもしれませんが、私には祖母からのメッセージのように思えて、今でもこのネックレスを使うときは祖母のことを思い出します。




 

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