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【恐いい話】いつまでも…いつまでも…おじいちゃん

      2018/06/19

僕の母はとても酒が大好きで、今は亡き母の父、つまり僕で言うおじいちゃんと小学校の時から二人で晩酌をしていたぐらいだそうですw

おじいちゃんは子供の中で特に僕の母をかわいがってたそうで、母が僕を胎内に宿した時は毎日の様に病院に来ていたそうで、僕の誕生をまだかまだかと首を長くして待っていたそうです。

そして僕が誕生し、おじいちゃんは大喜び。

しかし、そのあとすぐおじいちゃんは亡くなりました。

享年50才でした。

あんなに僕をかわいがってくれたにもかかわらず、僕のおじいちゃんの記憶は奇しくもおじいちゃんの棺桶に花を添えいた記憶しかありません。

そんな事があり、おととしですが、おじいちゃんの何回忌かは忘れましたが、最後の回忌が田舎で行なわれたのですが、都会に移り住んでいた僕ら家族はあまり裕福な家庭ではなく、母は

『行きたいけど金がないから…』

と悲しい顔で言いました。

しかし、そんな理由で母が大好きだったおじいちゃんの最後の回忌に行けないなんて嫌だったので、僕が全額出して母だけでも田舎に帰らせました。

田舎から帰ってきた母は優しい顔で

『ありがとう…ありがとう…』

と言っていたのを覚えています。

そして去年の元旦、僕ら家族は毎年上り坂が厳しい神社に初詣するのですが、いつもなら母が一番先頭きって歩いてるはずなのに、今年に限ってえらくペースが遅かったのです。

息もきれぎれで…

その時点であまり気にはとめていなかったのですが、同年2月母は極度の貧血で救急車に運ばれました。

その朝僕に

『なんかしんどい…』

と告げた母を軽くあしらって仕事にでかけた自分を責めました。

仕事が終わり、すぐ病院へ駆け付けると、すでに父・姉が病室にいて、点滴しながらも普通に話せている母を見てとりあえず安堵しました。

次の日も僕は仕事だったので僕だけ家に帰ました。

そして次の日、仕事中携帯の留守電に父から

『母の容体が急変した』

旨を告げられました。

念のため病院が精密検査した結果、慢性腎炎だったそうで、透析治療施設がある病院へ転院したのです。

普段から不規則で偏食、酒好きがたたったのでしょう。

その留守電を聞いてまともに仕事できなくなりかけた時、僕はひたすら亡くなったおじいちゃんに心の中で叫びました。

『おじいちゃんお願い!母を守って!』

と…

その頃、母はすでに意識が無くなっており、昏睡状態に陥っていたそうで、非常に時間を争う危険な容体だったらしいのですが、病院の的確な措置もあり、なんとか一命をとりとめました。

意識が戻った時に母から聞いた話なのですが、僕がおじいちゃんに祈っていた時刻あたりから母は意識を失ったわけですが、昏睡状態の中、母は夢を見たそうです。

どんな夢かと言うと、或る病室で母が寝ていて、医者二人が母を見て首を横にふっていたそうです。

母は

『あ~私はもうだめなんだな』

と思い、点滴の針を抜いてくださいと申し出たらしいんですが、二人の医者の間になぜかおじいちゃんが宙に浮いていて、母の腹部を優しい顔で触っていたらしく、それがまた痛かった…

そんな夢を見ていたそうで、後の検査の時に母が医者にその話をすると、

『その腹部の場所こそあなたの悪かった方の腎臓の場所です』

と言われたそうです。

母はもちろん自分の症状や腎臓の位置なんて知らなかったのです。

ちなみに霊感なんて母にはありませんし、信じない人だったのですが、あの夢のおじいちゃんだけは信じているようです。

それから半月たち、透析治療はつづくものの、母は退院する事になりました。

話は少し変わりまして、同年1月、母が倒れる前、スノボーで僕はありえないこけ方をしていまい、左手首がすごく痛かったのです。




スノボーは5年ぐらいやっていて、多少は腕前にも自信があるのですが、あのこけ方は、誰かに押されたかの様な不思議なこけ方でした。

その左手首の痛みを気にしている矢先の母の入院。

すっかりそれどころではなくなってしまい、母の容体が落ち着いてきた時ようやく医者に見せたら、骨折して三週間経過していたそうで、整形手術後、二ヵ月の休職をする事になったのです。

『お母さまが退院して二ヵ月ぐらいは容体も不安定だと思われますので誰か一人はつねに居てあげてください』

と医者は言いましたが、母以外仕事がある身。

ましてや二ヵ月も仕事ははずせないと家族で悩んでいた矢先の僕の骨折診断でした。

僕の二ヵ月の休職は、見事母の退院後不安定な二ヵ月と一致していたのです。

ただの偶然だとは思います。

しかし、僕にはどうしてもおじいちゃんが取り合わせてくれたように思えてしかたがないのです。

思えば最初の内出血による貧血が無ければ病名特定が遅れ、母はこの世にいなかったかもしれません…

その内出血も実は医者が言うには原因が謎なのだそうです。

『誰かがお母さまの慢性腎炎を知らせるためにきっかけをつくったとしか思えないくらい不思議です』

と、医者は首を傾げながら言っていました。

この時母はちょうど50才。

おじいちゃんが亡くなった年令と同じです。

おじいちゃんは小さい頃から母を晩酌に付き合わさせていたから反省してたのかもしれません。

それと、母の様に、若くして親を亡くす悲しみを僕に味あわせたくなかったのでしょうか?

今でも母は周三回透析治療をしなければいけませんが、なんとか元気に生きており、今僕の横で呑気に寝息をたてておりますw

あれっきり母の夢におじいちゃんは出てきてないそうです。

僕も母も霊感ゼロですから、あたりまえでしょうけどね。

それから去年末、僕はおじいちゃんの墓に感謝の気持ちを伝えに帰省してまいりました。

やはり霊感ゼロな僕は、祈ってる時に何も感じませんでした。

でも、おじいちゃんは相変わらずどこかで見守ってくれている気がします。




 

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