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【恐いい話】いつでも会える、いつもの会話

      2018/05/18

母方の従姉妹は6歳の時交通事故で亡くなりました。

叔母はすごく気丈な人なので通夜の時も葬儀の時も誰よりきりきり働いて、まさか死ぬとは思わないから娘のブラウスを3枚も買って来てしまった、お店に返しに行かなくちゃ、などと言って笑っていました。

でも実際にはすごく傷ついて悲しくて、家で一人の時にはいつも泣いていたそうです。

そして夢でも幽霊でもなんでもいいからもう一度会いたいと心底願ったけれど従姉妹は一度も出てきてくれませんでした。

そしてさすがに叔母も諦めていた13年後のこと。

夢の中で叔母が一人居間に居ると、従姉妹が部屋に入ってきたそうです。

もちろん当時のまま、小さいままです。

けれどあんなに会いたいと思っていたのに叔母は夢の中では従姉妹が死んだことをすっかり忘れていて、ただずっとどこかに行っていたという感覚しかなくて何も考えず

「あんた今までどこおったん」

と訊きました。

すると従姉妹は

「いっつもここにおるじゃない、お母さん何言いよん?」

と言って笑い、叔母もそういえばそうだったなと納得したそうです。

その時叔母の頭に急にブラウスのことが浮かんで、訳の分からないまま(当時叔母はブラウスを返したことはもう何年も思い出してなかったそうです)

「あんたのブラウス返しちゃった、ごめんね、またもらってくるね」

と言ったら、従姉妹は




「いらんよ、私はこのまんまでいいよ、これ好きだから

と着ているブラウスを指さしたそうです。

そして

「ありがとう」

と言ったそうです。

叔母はそこで目が覚めて、夢の中で従姉妹が着ていたのは亡くなった時着ていたブラウスだったと初めて気付いたそうです。

それからはたまに従姉妹が夢に出てくるようになったと話してくれました。

ただしこちらが落ち込んであなたの所に行きたい、死にたいと思ってるような時は絶対出てきてくれない、こっちの気がふっと切り替わったときに会いに来る、と笑っていました。

小さな従姉妹の顔を私は今はもうあまり思い出せないのですが、これを聞いた時は涙が出ました。

長くてごめんなさい。




 

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