アクセスランキング

【怖い話】誰かが破きにくるかもしれません…

      2018/01/20

去年の夏休みの恐怖を思い出したので、書かせて頂きます。

毎年家族で旅行をしていたのですが、去年は大学受験を控えていたので、一人家に残りました。

家族が帰ってくる前日、黙々と勉強をこなす私。

部屋はデッキから流れる音楽で満ちていました。

喉が渇いたし、休憩もしたいと思い、キリが良い所で終えました。

壁のアナログ時計を見ると午前2時17分。

今でも克明に覚えています。

デッキのストップボタンを押すと、午前2時ですから、家のなかは静まり返っていました。

部屋にある小型のアナログ時計の秒針が、静まり返った部屋に不気味なほど響きます。

「当たり前だよな」

と口に出して不気味さを払い、下の階にある台所に行こうとしたその時です。

部屋にある子機が

「ピリリリリ」

と4回呼び出し音を出したのです。

夜中の2時ですから、かけてくるのは家族あるいは業者かと思い、出ました。

「はい、○○ですけど」

「……」

「もしもし?」

「……」

無音だったので悪戯だと判断し、子機を乱暴に戻しました。

そして部屋を出ようとドアノブに手をかけようとした瞬間、また子機が鳴りました。

悪戯だと思ったので、今度は放置しました。

4回のコールの後、途切れる音。

すると下の階から

「ガガー…ガガー」

という音がしたので、即座にFaxだったのだとわかりました。

でも

「家族ならFaxじゃなくて電話するし、業者がFax送るか?」

と不審に、というか嫌な予感がしたので立ち止まっていました。

10秒ほど経過したのでしょうか。

長い時間に感じましたが、下から




「ぎしっ、ぎしっ」

という押し殺した足音と軋む床の音。

「びりっ」

という紙がやぶれる音が聞こえました。

そして音が聞こえた後、また聞こえる押し殺した足音。

頭の中は泥棒という2文字でいっぱいになり、とにかく怖くなってドアの前にソファを移動して、とにかく階段を上る音が聞こえないことを祈っていました。

やがて朝が来て、帰ってきた家族。

恐る恐る

「昨日の夜中Fax送った?」

と尋ねたら

「送ってないよ」

と答えました。

それどころか数日前からFax用紙が切れていたのを告げられた時は、背筋が凍る思いでした。

丑三つ時のFaxにはご注意ください。

誰かが破きにくるかもしれません…




 

 - 猟奇的な話 , ,