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【怖い話】確かに引っ張りあげたのに…

      2017/10/30

俺はF県Tの近くの海の監視員をしていた。

監視対象のプライベートビーチである砂浜の向こう側に切り立った崖と岩場がある。

そこはよく飛び込み自殺があるらしい。

自殺の名所と呼ばれるところの近くだから

そこでしくじった奴はこっちでやるらしい。

そんなある日、きれいな水着のネーちゃん二人がその岩場に行こうとしていた。

「そっちは危ないですよ。近寄らないでください。」

そのネーちゃん達は

「うるせーバカ!」

と怒鳴り返す。

俺は頭に来て無視した。

その夜…

ネーちゃん達の捜索願いが出されていた。

俺だけだろうか。

あの場所だと知っていたのは。

同僚の男を連れてネーちゃん達が向かった岩場へ行った。

ライトをつけて岩場を歩く。

漆黒の海が怖い。

同僚「おい!あれ見ろ!」

弱々しく岩場にしがみついたネーちゃんの一人が見える。

「…助けて…」

と弱々しい声が聞こえる。

俺は岩場に駆け寄ってネーちゃんの手を掴んだ。

ネーちゃんはもう手だけしか見えない。

その手を俺は思い切り引っ張りあげた。

ギャーーーーーーーーー!!!




同僚が叫んだ。

俺はなんのことかわからなかった。

でも引っ張りあげた女を間近で見ると…

別の水死体だった。

その死体の下半身はもうなかった。

俺はその水死体を岸辺に上げた。

見るも無残な状態だった。

ネーちゃん達はいまだ見つかっていない。

俺は監視員を辞めた。





 

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