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【怖い話】番犬ならぬ霊感の強い番猫

      2016/08/02

学生時代に大学のすぐ裏のアパートに住んでいたんだ。

夏のある夜のこと、暑苦しくて窓を全開にして漫画を読んでたら、

いきなりその窓から顔面ぐちゃぐちゃの人間が入ってきた。

スカートにノースリーブの服の普通の格好だったから、一瞬人が入ってきたのかと思ったけどここは三階だ。

なにより輪郭がぼやけてるというか大きくなったり小さくなったりしていた。

ぐわんぐわんと。

身長1メートルくらいから部屋の天井に頭がつくくらいまで。

なんか自分がどういう大きさかわかってないみたいな。

顔もぐちゃぐちゃ動いていたけど、これは傷口が動いてるみたいだった。

こっちにじわじわ向ってきてたけど俺は完全に金縛りみたいになって机の椅子から動けなかった。

そしたらいきなり部屋で飼ってた猫が

「フギャアアアア」

って叫んで毛を逆立てて威嚇しはじめた。

それで我に返って椅子からずり落ちるみたいに降りてから壁際に寄った。

そいつはふらふらと台所のほうへ消えて行って玄関のドアからすぅっと出て行ったみたいだった。

マジで恐かった。

よくお化けは犬に弱いとか言うけど、猫でも役に立つんだ。

ていうか猫よりヘタレの俺って…




その日の夜、大学構内で自動車部のアホが酔っ払って暴走中に学部生をはねたらしい。

その女の子は即死。

それ聞いて「やっぱり」って思ったよ。

自動車部は当然ソッコー廃部。

その猫、妙に鋭いところがあって、別の日の夜に宗教の勧誘っぽい女がチャイム鳴らして来た時にスゲー吼えだした。

玄関に来客があっても、のぞきに来ることなんてないのにその時は飛んでやって来た。

女は楽しいサークルがどうとか訳の分らんことを言ってたのでとにかく追い出した。

猫はそいつの後ろになにか見たんだろうか…

ちなみにその猫は今このPCの上で寝てる。




 

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