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【怖い話】深夜の公園で楽しそうに揺れるブランコ

      2016/07/20

俺が一人暮らしを始めて間もない頃、俺の住んでるアパートの前には結構な大きさの公園があった。

昼間には子供達が元気よく遊びまわり、主婦達の井戸端会議の場にもなっていた。

その日、俺は翌日が仕事が休みということもあり、久しぶりにDVD三昧の夜を過ごそうと、徒歩3分位の場所にあるビデオ屋へDVDを借りに出かけた。

そのビデオ屋はAM3:00まで営業しているビデオ屋で俺が借りに出かけたのはもう24:00過ぎだった。

ところが週末ということもあり、面白そうなタイトルは全然空いてない。

仕方なしに適当なタイトルを手にして俺は店を後にした。

タバコを咥えながらアパートのすぐ傍まで来たときに、タバコの買い置きがないことを思い出し、近くのコンビニまで行く事にした。

目当てのコンビニはアパート前の公園を横切っていけば、スグに見えるほどの距離なので、俺は借りてきたDVDを片手に公園へと足を踏み入れた。

街灯が4つ程しか点灯していない夜の公園は、思いのほか不気味な雰囲気を醸し出してはいたものの、俺はさして気にすることもなく歩いていた。

そのときだ…

公園の隅のほうにあるブランコ(1人乗りのヤツではなく4人位乗れるBOX型のヤツ)から子供の話し声が聞こえた気がした。

(へ?!いくらなんでもこんな時間だぜ?)

と思いながら、暗闇の中のブランコに目を凝らすも、人影はない…

なんとなく気持ち悪いなとは思ったものの、この時間に公園で子供の声を聞いてしまったら、放っておけるほど無関心人間でもないので、ブランコへと近づいて行った。

行かなければよかった…




向かい合わせで座るブランコの右側の座席には、花束の山…

そして子供の描いた絵やメッセージ…

ヤバイ!!

と思った俺の目の前でブランコが

「キィ…キィ…」

動き出しやがった。

逃げようと思いつつも、足が動かない…

ブランコの耳障りな金属音とともに聞こえる子供の声…

小さく呟くような声で何を言っているのかは全く聞き取れない。

必死の思いで足を動かし、俺はブランコを見つめたまま後ずさりを始めた。

そんな俺を嘲笑うかのようにブランコは揺れ続ける…

なんとかアパートに辿り着き、震える手で部屋の鍵をあけた俺の目に飛び込んできたのは…

壁中についた泥だらけの小さな手形…床中に残された数百にも及ぶ小さな靴の跡…

その日からしばらく実家に帰り、そのまま2週間後にアパートを引き払いました。




 

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