アクセスランキング

【怖い話】数え切れない視線を感じた恐怖体験

      2017/09/09

私が通っていた高校は、奈良県の中部にあり、宗教の総本山として有名なT市にあった。

そもそもT市は宗教の本山という理由で、自殺の数も多く、心霊系の噂には事欠かなかった。

私は県外から受験したため、寮に住んでいた。

寮は1年生から3年生までが一緒に生活し、1年生は1階、2年生は2階、3年生は3階、という構成になっていた。

私が入寮して半年ちょっとぐらい経った頃だろうか、日本でインフルエンザが猛威を振るい、私の寮も例外では無く、多数の生徒が感染した。

寮というのは流行り病が流行ると、広まるのが恐ろしく早く、そのため管理側には素早い対応が求められる。

その寮には、隔離用に3階に6個の部屋があり、その部屋に感染者が閉じ込められる。

流行してから1週間後には、既にその6個の部屋が全て満室になってしまった。

これ以上増えたらどうするのだろう?と思っていると、運悪く、私がインフルエンザにかかってしまった。

そして連れて行かれたのは、普段は誰も行かない4階にある部屋。

その部屋は寮生からは「開かずの部屋」と言われ、ヤンキーな先輩ですら、タバコの吸える絶好の場所にも関わらず、そこには入ろうとはしていなかった。

その4階の部屋に連れていかれ、中に入ると、既に2人の先輩が布団に入っていた。

私も高熱のせいで、布団を引くと直ぐに眠りについた…。

その後2日間、何事も無く、先輩と3人でその部屋で高熱にうなされていた。

そして3日目、私たち3人は熱も引き、多少の鼻水と喉の痛みだけになり、明日からは自分の部屋に戻り、学校にも行けると話していた。

その3日目の夜、学校大好きであった私は布団に入り、明日友達と話す話題などを考えていた。

その内に眠気に襲われ、意識が無くなった…。

何時ごろだろうか、目覚ましで目が覚めた。

目を開けるとまだ真っ暗で、恐らく深夜であることは間違いない。

私の寮では、各個人が自分の目覚ましを持っていて、自分の起きる時間にセットして起きる、という習慣があった。

その目覚ましの音は私の目覚ましではなく、恐らく2人の先輩どちらかのだった。

2分ほど鳴っていたが、急に、「ピッ」っと鳴り止んだ。

私はまた直ぐに眠りに付いた。

どれぐらい経っただろうか、また同じ音の目覚ましが鳴った。

「ジリリリリリリィイイイイ」

いい加減に腹が立ってきた私は、心に中で、明日の朝に先輩に文句を言ってやろうと思っていると、また「ピッ」っと消えた。

そして、更にもう一度鳴った。

「ジリリリリィィィィィィィ」

私は限界を感じ、布団から這い出して、その音の鳴るほうへ這って行った。

そして手探りでその目覚ましを見つけ、思いっきり手で叩いた。

その時だ…




皆さんは、誰かに見られるという、視線を感じるという感覚が分かるだろうか?

その時まさに私はその感覚を体全体で感じた。

しかし、その感覚が普段と違うのは、一人に見られている、のではなかったからだ。何百人の人に見られている、感覚があったのである。

私は怖くなり、目を瞑ったまま、自分の布団に潜り込んだ。

それでも視線は無くならない。

気の短い私は、意を決して被っていた布団を放り投げて、目を開いた。

最初は周りを見たが、何も変わったことは無い。

そして気のせいか…と思い、天井を見た。

そこには何百、何千という顔が、何十にも重なり、私を凝視している光景があった。

私はホンマに怖くなり、布団に潜り込み、目を閉じて神に祈った…

すると、どこからか、T教のお経が聞こえてきた…

その後の意識は無く、気が付くと朝だった。

これは実体験であり、嘘ちゃいます。

ダラダラと長くすんません。





 

 - 怖い話/怪談 , , ,