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【怖い話】広島のホテルで

      2016/05/14

添乗員時代の話である。

夏、修学旅行の添乗で広島市内のホテルに泊まった時のこと。




真夜中、たまらない喉の乾きに目を覚まし、寝ている同僚の脇を通り抜け洗面所へと向かった。

洗面所の蛇口を勢いよく開き、水を飲む。

しかし、一向に喉の乾きはいえず、ますます喉の乾きはひどくなってゆく。

(へんだな…。これじゃ、水っ腹になっちまう。)

私は、これ以上水を飲むのをやめ、布団へと戻ることにした。

部屋の空調の調子でこういった事はたまにある。

案の定、エアコンからは勢い良く風が吹き出している。

(明日にでもホテルの担当者に忠告しよう。)

布団に潜り込んだ私は、身震いし大きなくしゃみをひとつした…。

(いや、ちがう…。この部屋はエアコンのせいで寒いくらいだ。暑さで喉が乾くはずはない…。)

突然、窓の外が明るく光り出した。

光は次第に強くなり部屋の中を照らし出した。

私は、あまりのまぶしさに思わず目を閉じた。

数秒後、私が再び目を開けたときは、部屋は再び闇につつまれていた。

ここは、ホテルの8階。いったい、何の光がこの部屋を照らしたのだろう…。

ふと見た、腕時計の日付は8月6日になっていた。





 

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