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【怖い話】カラフルで長身の謎の人物の正体は…聞いてください

      2017/03/24

多分だけれど今も俺の身に続いていると思われる話を書きます。

なぜ多分なのかは最後まで読んでもらえれば解ります。

事の発端は今から3年前、高校2年の7月初め頃の出来事。

その日俺は部活後に友達と話をしていて遅くなってしまい、確か夜8時近くに一人で毎日通学に使っている人通りの少ない農道を自転車で走っていた。

そこは近くに民家もなく夜になると車も殆ど通らないさびしい場所で周囲は全て田んぼ、カエルの声が煩い以外はところどころに街灯があるだけの道なのだが、普段よく通る場所なので特に不気味さや怖さは感じていなかった。

暫く走っていると先のほうの街灯のところに人影が見えてきた。

さっきも書いたようにここは夜になると殆ど人も車も通らない場所でははあるのだが、たまにランニングや犬の散歩をしている人が通るため、最初俺はそういう人なのだろうと思っていたのだが、50mくらいの距離まで近づいたときに何かおかしいと気がついた。

街灯の明かりがあるとはいえ周囲は真っ暗なのではっきりとはわからないが、どうもその人影はやけにでかいように見える。

そしてだんだんと近づくにつれて、その人物がかなり「異様」な事に気がついた。

20mくらいのところまで近づいたところで解ったのだが、身長が2mをゆうに超えている。

多分2m50cmくらいはあったんじゃなかろうか。

身長もでかすぎるが更に異様だったのが服装で、見た目はだぼっとした感じのつなぎに見えるのだが、全体の色は蛍光色っぽい黄緑色、そこに不規則で太さも形も大きさも長さもばらばらな青や紫、ピンク、黄色などの細長い模様が不規則に描かれており、とても「普通の人」が着る服には見えない。

更に近づくと、田んぼで鳴くカエルの声に混じってそいつが何かぶつぶつと喋っているのが解った。

「気持ち悪いな…」

と感じた俺は、なるべく道の反対側を通りながら避けようとしたのだが、5mくらいまでそいつに近づいた辺りから体に異変が起き始めた。

視界全体が不明瞭になるといえばいいのか、かすむといえばいいのか、そんな状態になり始め、しかもそれだけではなく頭がズキズキと痛みだした。

とうとう自転車を漕いでいられなくなり、「そいつ」の手前辺りで止まってしまった。

そしてその時になって初めてそいつが何を言っているのかが解った。

声自体はそこそこ大きいがもごもごとした感じで発音が不明瞭ではあったが、

「聞いてください」

「聞いてください」

「聞いてください」

と、女性のような声で繰り返し喋っている。

びっくりした俺はそいつの顔を見上げると、そこには今まで見た事のないような異様な「顔」があった。

なんと説明すれば良いのか、

「赤ん坊の人相のまま大人になった顔」

とでも表現したらいいのだろうか、そんな明らかに人間離れした2m以上ある異様な存在が、俺の顔を上から覗き込みながら

「聞いてください」

と笑顔で喋っている。

そしてそいつと目が合った瞬間、今度はぼやけていた視界が鮮明に戻ると同時に、視界全体が紫色に、頭痛が刺すような痛みに変わり、更に顔や腕などの皮膚が強い日差しにあたったかのようにチリチリとし始めた。

「なんだか解らないがとてつもなくヤバイ状況だ」

と感じた俺は、頭痛と紫色の視界で思うように動けない状態ではあったが、それの正体を確かめたり写メを撮ったりする余裕すらなく、必死で自転車を漕いでその場から逃げ出した。

視界や頭痛は4~5分で治ったのだが

その後もずっと気分が悪く体も気だるく、

今さっき自身に起きた事を誰かに話す気にすらなれない状態で、

その日は夕飯も食べずにそのまま寝てしまった。

翌日も寝起きは気分が少し悪かったが、学校に到着する頃には完全に回復し、友達に夕べあったことを話したのだが、当然皆半信半疑の状態で、一応友達何人かが部活後に昨日事件のあった場所まで一緒に来てくれたのだが、そこには当然のように誰もいなかった。

が、この日以降更なる事件が起き始めた。

俺がこの話をしてから4日後、話を聞いた友人のうち1人が俺が見たものと全く同じ姿をした怪しい人物を見かけたと言って来た。

場所は俺が事件に遭遇したところから少し離れたところにある市営体育館の駐車場、友人はその近くに住んでおり、夜中にコンビニへ向かおうとして歩いていたところ、異様にカラフルで背の高い人物に遭遇、俺から聞いた話しにそっくりの姿だったため近づこうとしたところ、視界がおかしくなりあわてて逃げ出したという。

すぐに逃げ出したため実害などは無かったようだが、姿や服装は俺が見た人物と全く同じであり、何を喋っていたのかまでは判別できなかったそうだが、「女性のような声」だったのも確かだと言っていた。

そしてその後も友人何人かがそれらしき人物に遭遇し、それらはどれも特に実害はなかったのだが、その後噂が広がり始め友人たち以外でも遭遇報告ちらほらが出始め、そのうち目撃したという話が俺たちの高校以外からも出始めた。

そこでいろいろと友達つてなどを使って話を聞いて回ってみて興味深いことが解った。

目撃報告はどうやら俺が遭遇した辺りを中心に3km圏内くらいに限定されており、噂では高校生以外でも小学生や大人のなかにも「見た」という人がいるとの話だった。

そして俺が聞いた中で最も生々しかったのが、そいつに「腕を掴まれた」という地元で結構有名なDQNの話で、近付いて視界が紫色になり刺すような頭痛になったところまでは俺と同じなのだが、そいつはDQNだけあってそのままやつに喧嘩を売ったそうだ。

すると、やつはDQNの腕を掴んだらしいのだが、力はそれほどでもないにも関わらず捕まれた場所からありえないくらいの激痛がして、流石にヤバイと感じて振りほどいて逃げたといっていた。

そして掴まれた場所の包帯を解いて見せてくれたのだが、その部分が真っ赤に腫れ上がり医者が言うには腕の皮膚のかなり広い範囲が炎症を起こしていたとのことだった。

ようするに、やつには近づくだけでもヤバイが触られるともっとやばいというわけだ。

とにかくそのカラフルで長身の謎の人物は正体も目的も謎であり、喋り声を聞いたという人の話では「聞いてください」と繰り返していたとの内容が多く、近づくだけで実害を与えてくるようなやつがいったい何の話を聞かせたいのか、目撃者の誰一人「聞いてください」以外の言葉を聞いたことがなかったようで、それが余計に不気味でもあった。

が、そうした目撃報告や噂も夏休みに入ると次第に消えていき、夏休みも半ば頃になると少なくとも俺や友人達の知る範囲では完全に目撃報告も噂もなくなってしまった。

その後高校卒業まで誰もやつを見る事はなく、噂なども自然消滅していき、俺自身も不気味な体験であったことは確かだが、その事を思い出す事もなくなっていった。

これで終わればよかったのだが、この話にはまだ続きがある。




俺はその後都内に進学し地元から離れて一人暮らしを始めていたのだが、つい一週間前のこと、進学後に知り合った友人達と俺の部屋で遊んでいたとき、ふと当事の事を思い出しそのときの話をした。

勿論友人達は半信半疑でネタとして聞いていただけでそのまま流されてしまい、その後少し怖い話談義で盛り上がったりしていたのだが、そのうち何人かが

「コンビニに飲み物買いに行ってくる」

といって出て行った。

そして暫くすると、買出しに行った友人達が

「やべぇ!いた、お前の言ってるやつがいた!」

と興奮しながら大慌てで帰ってきた。

「そんなまさか、流石にネタだろ?」

とも思ったが、あせり方がやたらリアルで口裏あわせで演技しているようにも見えず、落ち着かせてから話を聞いてみる事にした。

すると、妙にカラフルな姿、異様な高身長、近づく前兆として視界がおかしくなる事など、俺が彼らに話した通りの姿であると同時に、実は俺は「赤ん坊がそのまま大人になったような顔」である事や「聞いてください」と女性声で話している事などは言い忘れていたのだが、その部分までそっくりそのまま同じだった。

この友人達は俺の地元とは皆離れたところ出身だから当然この噂を事前に知っていたとも思えず、態度からしても俺を担いでいるとも考えられず、皆で目撃したという場所まで行ってみたのだが結局その日は見つけることができなかった。

そして一昨日お盆なので実家へ戻ってきた俺は、地元の友人達にこの話をしていてふと

「もしかしたら…」

とある事に気がついた。

元々俺も地元の友人達も、「あれ」は地域限定の通り魔的な妖怪か怪物みたいなものなんじゃないかと想定していた。

しかし、今回の件なども考慮するとそれだけでは辻褄が合わない。

そもそも、目撃情報は俺が最初に出会ってから始まっており、少なくとも俺達はそれ以前にやつを目撃したという話を誰からも聞いたことが無い。

にもかからず、俺が目撃して以降目撃者どころか実害を受けた人まで現れ、しかもつい最近俺の地元から遠く離れた場所ですら目撃された。

更に書くと俺の実家は地元での目撃多発範囲内にある。

もしかすると…やつは「ずっと俺を追っていた」のではないだろうか?

俺が高校2年のときから3年間もなぜ空白期間があったのかは謎だが、直接見ているわけではないとはいえ、やつは間違いなくまた「俺の近く」に現れた。

やつがずっと俺を探して追っていたとすると、いろいろと辻褄が合うのだ。

勿論単なる考えすぎの可能性も十分あるが、それでも考えてしまう、やつにもう一度見つかったとき俺はどうなってしまうのだろうか、と。

そもそも、あの話を思い出して人に話した途端にまた現れたというのも、今となっては偶然とは思えない。




 

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