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【怖い話】ぶっ飛んできたヘルメット

      2018/05/01

俺が小学校に上がる前の話

俺は良く家の壁と塀の間の暗い隙間でダンゴムシやらハサミムシやらを捕まえて遊んでいた。

汚いからやめろと親には良く怒られたが、居心地の良い場所だったんでやめられなかった。

ある日、隙間へ入っていくと、バイクのヘルメットが落ちていた。

なぜそんなところにヘルメットがあるのかなんてことは馬鹿な子供にはどうでも良く、俺は普通にヘルメットを蹴ってみたり持ち上げてみたりした。

かぶって見ようと思ったのだが、何か生ゴミのようなものが詰め込まれていて、かぶれなかった。

多分誰かがゴミでもつめて捨てたんだろうとなんとなく思った。

結構重かった。

家の中に戻ると、親が血相を変えて

「あれ!どうしたん!怪我したんか!?どこ!?」

みたいな感じのことを言った。

俺はどこも怪我して無いと言った。

だが、良く見たらシャツや手が血のように真っ赤に汚れていた。

俺は

「いまヘルメットで遊んどった」

とだけ言った。

それから俺は風呂場へ連れて行かれた。




塀の隙間にヘルメットが落ちていたと言うと、親は風呂場に俺を置いてすっ飛んでいった。

それからのことは良く覚えていない。

警察官が大勢来たのはかすかに覚えている。

何年かあとに聞いたのだが、あの数日前に家の近くの交差点で交通事故があって、バイクの運転手が即死したそうだ。

ただ、ヘルメットが見つからなかった。

ヘルメットと言うか、頭部。

警察が血眼になって探したのだがどうしても見つからなかった。

近くといっても、うちは現場から数十メートル離れていて、そんなところにヘルメットが飛んでいったとはだれも思わなかったのだ。





 

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