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【怖い話】どの女の顔も同じにしか見えない

      2017/11/11

大学生のとき、その大学で知り合った友人が交通事故をおこしたが、特に親しくもなかったので見舞いにもいかなかった。

事故から丸一年休学の後、大学に顔を出したが、首を骨折し三日ほど生死のサカイメをさまよい、そのときも歩くのが精一杯のようで、体の動きがおかしかった。

みんなから同情の視線を集めたが、頭は以前と一緒だったので学校ではよく行動をともにした。

体が自由に動かないので、よくイラついていた。

復学して半年後ぐらいのとき、すごい土砂降りの雨だったので、俺とは全然逆方向だったが、車で自宅に送っていくことにした。

その車の中で友人は話しだした。

友人「こんなこと言うたら頭もおかしなったって思われるんで親にも言うてないんやけどおまえにだけ言うとくわ」

おれ「へ?」

友人「みんな事故と思ってるけど自殺…やったんや」




友人「おれ中3のとき近所に住んでるイトコとデキてしもて狭い村やからすぐ噂になってしもて…」

友人「そのイコトに将来の結婚の約束を迫られたんやけど断ったらその日の夜に首つって…」

友人「その日からどの女の顔もイトコの顔にしか見えへんねん」

友人「苦しみに耐え切れんとコンクリートの壁に突っ込んだけど余計苦しみが増えただけや」

友人「体が思い通りに動かん苦しみなんかわからんやろ?」

おれ「う…うん…」

友人「でもな…もっと苦しいこともあんねん…」

友人「そんなに思いつめてるとは思わんかったんや…ゆるして…」

その後、大学を卒業してからは年賀状だけのつきあいだったが、ある年からぱったりこなくなった。

でも俺は、友人はどこかで生きていると思う。

生きているというか、死ねないでいるというか…




 

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