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【怖い話】きっかけは頭蓋骨でした…

      2017/09/02

私はペットショップで働いていたのですが、辞めるきっかけになった出来事です。

皆さん、ペットショップで出社後まず何をするかわかります?

最初にするのは『死んだ生き物の回収』です。

私の勤めるお店は犬猫専門です。

でも、当然売れる前に死んでしまうものもいて…

開店前に回収して処分するのです。

処分=お店の裏に埋める事になっておりました。

その日の朝いつものようにチェックしていると、私が特に気に入っていて可愛がっていたチワワのロングコートがケージの隅で冷たくなっていました…

前の日まで元気だったのに…

大きな瞳が非常に愛くるしく、しかも私に良く慣れていて呼ぶと尻尾をちぎれんばかりに振って駆けよってくるとても可愛いチワワでした。

落ち込みつつ店長に報告すると、

店長「何やってるんだ!これ40万もするんだぞ!!大損じゃないか!」
私「原因はわからないのですが…」

店長「早く裏持ってけ!」

店長の冷たい態度にちょっと腹を立てながらも裏に持っていき、穴を掘りはじめると、

「かちっ」

とスコップの先が何かにあたりました。

石か何かかな?と思って手で探りながら引っ張り出してみると…

握りこぶし大の動物の頭蓋骨でした…

「うわっ!!!」

びっくりして放り出してしまい、そのまま店に飛びこんで、先輩に

「骨が!、裏に、骨が!」

と言うと、

「ずっとあそこに埋めつづけてるからな。前の掘り出しちゃう事も結構有るよ、気にすんな」

とあっさり返されました。

しょうがないのでびくびくしながら穴を掘り、一応埋葬してその日は何事も無く終わりました。

何日が過ぎて、ふと頭蓋骨の事を思い出しました。

そう、あの時放り投げたっきりだったのです…

やっぱりちゃんと埋めときゃなきゃ不味いよなと思ったのですが、就業時間中に探すわけにもいかないので、お店の定休日に行って探す事にしました。

その日、お店の裏に立つと嫌な雰囲気がします。

なにか変な気配がするような。

まあ、休みの日でも店の中に動物はいつも通りいるし、その気配かなとその時は気にもとめませんでした。

それで早いとこ探し出して帰ろうと思い、草を掻き分け、植えこみの中を探って見ました。けれども全く見つかりません。

「ちょっと一休みするかな」

と庭にあった丸くて平らな石の上に腰掛け、今一度庭を見渡してみました。

もともとそんなに広くないし、もう探す所は無さそうでした。

その時、最初に感じた何かの気配が強烈に直ぐ近くでします…

「んっ?」

足元を見ると丸い平らな石は端の方は草で隠れていたのですが、30cm程欠けています。

欠けた部分は黒く見えます。

よくよく見ると…私が腰掛けていたのは古井戸の蓋にしていた石のようでした。

「マジで、これって本当にやばいんじゃ。」

まだ明るいとはいえ、動物のお墓に古井戸、一人っきり。

もう骨なんていいや、すぐ帰ろうとしました。

けれど、いや、あの30cm位の隙間、もしかしてあの隙間から落ちちゃったんじゃ。悪い方悪い方へ想像が膨らみます。

帰りたくてしょうがなかったのですが、一旦想像してしまったらもう確認しないと気がすまなくなってしまいました。

お店に入り、懐中電灯をもってきました。

力一杯石を押して見ると、隙間は倍近くに広がりました。

やはり古井戸のようです。

まだ水があるのかなと小石を放ってみました。

「…」

音がしません。

水は無いかもしくは相当深いようです。

これでは懐中電灯くらいじゃなんにも見えないかな。

でも一応見てみるか。

懐中電灯で井戸の底を照らしてみました。

やはり何も見えません。

が、その時、光に照らされて影が動きました。

「ぎゃぁぁぁ!!!」

本気で叫んでしまいました。

ぎりぎり光が届くくらいの深さの井戸の壁に




ぐちゃぐちゃになって血だらけの子犬や子猫の首がびっしりと…

しかもピチャピチャ音を立てながら少しづつ上に上がって来ます…

それからの記憶はあまり無いのですが、気がついたときは家で寝ていました。

夢?だったのかな?それなら…

しかし、寝ているだけならなぜ着替えて無い、なぜ、手が汚れているんだ?

ぼ~としていたら電話が鳴りました。

お店の先輩からでした。

声が震えています。

店長が亡くなったとのことでした。

なんでも昨日、

「ちょっと店の様子を見てくる」

と言って家を出たきり、戻らなかったそうです。

第一発見者は先輩で、出社したとき、店長はあの丸い石の下敷きになっていたそうです。

不可解なのは、体中に引っかき傷や噛まれたような傷があったのですが、死因は石の下敷きになったことでも、引っかき傷、噛み傷でもなく、変死だそうです。

更に、私が埋めたはずのチワワがなぜか手に噛みつく格好で傍らに寄り添っていて、なかなか外れず大変だったとのことでした。

それからしばらくして、チワワなどを大量生産する為に無理な交配を繰り返し、産まれながらの奇形児や虚弱児、死産が多発、それをあの井戸へ投げ捨てていた店長の実態が明らかになりました。

そのことと関係があるのか、私が井戸を開けてしまったからなのか?

結局見つからなかったあの頭蓋骨。

謎を解くよりその場から離れる事を決心しました。




 

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