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【哀しい話】大好きな助手席の彼女

      2016/08/15

昔の話。

本当に大好きな彼女とドライブをしていた時、事故に遭ってしまった。

よくある事故だと思う。

右折と直進の正面衝突でこちらが直進だった。

彼女と仲良く話していて、次の瞬間気が付いたらハンドルに突っ伏していた。

エアバックなど無く、シートベルトでしか身を守ってなかったのだが幸運にも助かった。

…自分だけが、だ。

隣に乗っていた彼女もダッシュボードに突っ伏していたが、もう駄目だと思った。

明らかに事切れている彼女を起こしてあげようとしたのだけれど出来なかった。

恐かったんだ。




可愛い顔をしていた彼女がどんな様相になっているのか恐くて出来なかった。

レスキュ―が来る間、うつ伏せの彼女が何時起き上がって来るのか恐くて身構えた。

それはまるでゾンビ映画のように突然起き上がり自分を襲ってくる。

そう思えた。

まともな神経ではなかったのだ。

震えながら傘を手に彼女に対して身構える自分がいた。

勿論彼女は起き上がることも襲ってくる事も無かった。

そんな経験を昔にした。




 

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