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【ゾッとする話】食料配達係

      2018/07/10

戦時中のドイツの話

或る小太りの中年婦人が買い物に歩いていると、通りの向こうから杖をつき色眼鏡をかけた目が見えない方がヒョコヒョコと歩いてくる。

通りには他に誰もいない。

あまりに危なげなので彼女は目が見えない方に声をかけ、彼の眼の代わりを買って出た。

めくらさんは彼女の親切に感謝し、しかし、あなたの親切に甘えるわけにはいかないと云う。

それでも彼女が強く希望するので、それではこの手紙をこの住所に届けては下さらんか。

お安い御用ですとも。

では、よろしく頼みますと、目が見えない方は深々と頭を下げた。

別れた二人は、互いに今来た道を戻って行った。

十数歩も歩いて、親切な彼女は目が見えない方が心配で振り返る。

すると、目が見えない方だと思ったあの人は、杖を担げて猛スピードで走り去って行くではないか!




怖くなった彼女はその足で派出所へと駆け込んだ。

警官隊が手紙の住所に押し入ると、二人の男と一人の女が肉を解体していた。

その巨大な冷蔵庫からは老若男女併せて十数名の屍体が発見された。

ちなみに、問題の手紙には、このように書かれてあった。

「今日はこの肉で終りです」





 

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