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【ゾッとする話】盗まれた自転車に呼ばれた気がした…

   

小学生の頃、自転車を盗られたことがある。

周辺を探したが見つからず、盗難届は面倒くさいと親に言われて出せず気に入っていた自転車を泣く泣く諦めた。

あんたの不注意が悪いんだからもう買ってあげないわよ、といわれ実際に買ってはもらえなかったのだ。

半年ほどがそのまま経過。

全然関係ないトコを車で走ってたら、突然母が

「あんたの自転車どうしたろうね」

とか言い出す。

盗難届も出してくれなかったくせに何を今更……とか思いながら、

「うん、どうしたろうね」

とか言って窓の外を眺めてたら、突然見覚えのある色彩が目に飛び込んできた。

ライトグリーンとラベンダーパープル。




私の自転車の色だった。

「母さん車止めて!」

……見間違いだろうとか言われながらもその辺のコンビニに止め、覗き込むと案の定私の自転車だった。

見間違うはずもない。

大抵の小学生がそうしているように、私の自転車にも名前と住所が母の角張った字体で記されていたのだから。

見知らぬアパートの下に置かれていた自転車は、むろん無断で持って帰って再び使い始めた。

私はオカルトマニアではない。

霊が存在しようが宇宙人がいようがいまいが知ったこっちゃない。

でもこの体験を思い出すと

あの自転車が私を呼んでいたようにしか思えないんだよね。

だって母がその話をしていなかったのならもしあの色彩を目にしたとしても気付かなかったと思うし、右側にすわっていた私が左の車窓を見ること自体稀な事。

ちなみにその自転車はもう、ない。





 

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