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【ゾッとする話】画面に釘付けのあの男の子は誰だろう?

      2018/01/12

ウチの両親、オレが小さいときから共働き。

で、小学校卒業まで日中は母の実家で育てられておりました。

その実家というのが創業百数十年の老舗の鰻屋。

昼時はもちろんてんやわんやの大忙し、そんな時でも幼いオレは独りでおとなしく遊ぶことの多い子どもだったとか。

で、幼稚園に上がる前の記憶、時は昼。

店舗部分と住居部分の境に位置する大きな倉庫、その入り口にある年代モノの大きな「米びつ」の中を覗くと、珍しく中は空。

昼時ゆえ大人たちの目もオレには届かない。

何の迷いもなくその中へ入ってみる。

頭上から蓋を閉めるとき、もうもうと立ち込める鰻の煙であたりが白けて見えたのを覚えている。

漆黒の闇。

…当り前だが息苦しさを覚えたオレ、蓋をそっと空けてみる。

倉庫の向こうに見える居間の風景。

そのとき、テレビの前にこちらに背を向けちょこんと座る男の子が見えた。

画面に釘付けのあの男の子は誰だろう?

オレ以外の子どもなど、この家には居るはずがないのに。

瞬間、例えようのない恐怖に襲われて米びつから飛び出そうとし棚でしたたか頭を打った。目から火花、でも泣きもしなかった。

居間へ駆け上がると、テレビの画面は真っ黒。誰が居るはずもなく。

でも気付いていました、あの男の子は自分以外の何者でもないということを。

長文失礼、後日談の追記あり。

…で、後日談。

鰻屋の住居部分、中でも二階に上がる階段は黒光りするほどの年代モノ。

オレが中学生の頃、爺ちゃんが

「面白いもの見せてやる」

と階段の途中、壁の上のほうを指差す。




<○○子、本日寝小便し候明治45年某日>

壁を釘で引っ掻いて書いた、他愛もないラクガキがあちらこちらに。

げらげら笑って眺めていたその時。

<米櫃に入り遊ぶ廿日>

年代こそ書かれてなかったけど、やはり釘で引っ掻き引っ掻き書いた落書きを見つけて、血の気が引きました。

オレ、「米びつ」の中に入っていたとき確かに

「これがタイムマシンだったら!」

なんてコトを考えつつ暗闇の中で高揚していたのをありありと思い出したからです…

…オレが高校を卒業する頃、老朽化した部分の改築工事が行われてラクガキのある階段も取り壊されてしまいましたが、今でもその米びつは現役のはずです。

もう何年も帰ってないなぁ…





 

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