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【ゾッとする話】歳経た古猿が化けた妖怪を指す言葉

      2018/02/02

知り合いの話。

随分と前のこと、山間の集落にある親戚の家に泊めてもらったのだという。

その親戚は猟師をしていたが、その時は物忌みをして山に入っていなかった。

ヒヒサルを殺してしまったからだそうだ。

日本に狒々がいるのかと驚いて尋ねると、ヒヒサルというのは狒々のことではなく、歳経た古猿が化けた妖怪を指す言葉で、その谷独特の呼び名だという。




ただのヒヒとも、またオニサルとも呼ぶそうだ。

ヒヒは鉄砲で射抜いても死なず、山の獣を食い尽くして最後には自ら滅ぶという。

一種の猿神ともいえるので手を出せずにいたが、集落の赤子をさらったことがきっかけとなり、ヒヒが現れると速やかに滅ぼすことになったらしい。

武器ではヒヒを傷つけることはできないので、滅ぼす時は火を使う。

追い詰めたヒヒに、油を掛けて火をつけたのが彼だった。

山の神を殺したための物忌みと言う訳だ。

ヒヒが死ぬと、山荒れといって獲物がしばらく取れなくなるのだそうだ。

山菜だけの味噌汁をよそいながら、そう教えてくれたという。





 

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