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【ゾッとする話】一人で消えたA君が少しも寂しくなかった理由

      2017/06/16

伊藤正一氏が書いた「黒部の山賊」に載っている実話(抜粋)

1963年、金沢大学医学部の3人・A、B、C君は夕方雲ノ平山荘についたが一人が疲れていたためにザックを小屋の手前10分程度のところにデポした。

小屋に到着後一番元気のいいA君がザックをとりに戻ったが、ここから消息不明となる。

暮れるには十分時間があるし、天気は晴れ、万一の場合は声をあげれば十分に聞こえる位置であった。

A君がいなくなったといって騒ぎ出したのは暗くなってからで、営林署4名、小屋の者10名、その他40名ちかくで捜索したが手がかりは皆無であった。

翌日も未明から捜索しヘリも飛びビラをまいたまた、他の小屋へも連絡を取り捜索のネットワークを強化したが手がかりは得られなかった。

不思議な出来事であった。

天気は晴れ、シーズン中で人も多くいた中で忽然と姿を消したのである。

伊藤氏は自殺も考えたが二人の仲間はそれを否定した。

四日目、A君は突然帰ってきた。

どこにいたのか訊ねると

「小屋にいたんだ」

という返事がかえってくる。




また、

「おい、ガソリンはないか」

「オレのズボンはどこへいった」

などと口にするものだから、とりあえず伊藤氏はA君を休ませることにした。

半日眠ったA君は正気な人間に戻り語り始めた

ザックをおいたところまでいくと急にガスがかかって方角が分からなくなった。

それから後はただ小屋に帰ろうとヤブの中を歩き続けたことしか記憶に無いという。

当日はガスなどかかってはいなかったのだが、A君の言うヤブの中を歩いて出たのはカベッケであった。

そこでキャンプをしてた人たちの中に入れてもらって最後の夜を過ごし、翌朝雲ノ平山荘に戻ってきたということであった。

A君の言葉→「今となっては不思議です。昼も夜も、いつも四人で、話し合ったり僕の持っていたカンパンを食べたりしながら歩いていたので少しも寂しくありませんでした」

この話の中の3人とは一体誰なのか?

色々な憶測が飛び交った。





 

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