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【ゾッとする話】たった一人の戦い…スライムとカラスを何千回も倒す

      2017/06/26

小学校のとき、先生に知能に障害がある子のうちに遊びに行かされた

彼は脇目もふらずにドラクエ3をやっていて、正直

「こいつでもドラクエとかわかるんだなあ」と思った

三十分ほど彼のプレイを見ていて、とても悲しい事に気が付いた

彼がそのゲームでやっているのは、アリアハンの周りでスライムとカラスを倒す、ただそれだけだった。

パーティにただ一人の勇者のLvは50を越えていた。

彼は永遠、素手でスライムを殺し続けた

とても楽しそうだった

先に進めてやろうと思い1コンに手を伸ばしたら凄い剣幕で怒鳴られた。

なんて怒鳴られたか聞き取れなかったけれど、とにかく怒鳴られた

それを見て彼の母親が

「ごめんなさいね、○○ちゃんはファミコン大好きのよ」

と僕に謝った

彼はドラクエ以外のソフトは持っていなかった

僕はそれ以来、ゲームをやらなくなった。

以前のようにゲームにのめり込めなくなってしまったのだ。

コントローラーを握るとやるせなくなった。

友達の家に行ってもみんながやるのを見ているだけだった

その間、僕はゲームに興じる友達の背中だけを見るように努めた




本当にむなしかった

その内に、僕はファミコンを憎むようにさえなった。

今までの人生の中で、あんなに何かを憎んだことはない

それは真夜中に僕を目覚めさせた

ゲームなんかこの世からなくなってくれと本当に願った

僕はソフトを彼に全部あげて、本体は捨ててしまおうと思ったが、兄に怒られそれすらできなかった。

一人暮らしをしている今でもゲームは嫌いだし、もちろん家にも置いていない。

時々、彼と、永遠に世界を救えなかったであろう彼の勇者の事を思い出すと、とても悲しくなる





 

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